第15回 肩の運動機能研究会 発表報告

鏡視下腱板修復術が肩甲骨アライメンントに与える影響

 


2018年10月19日(金)〜20日(日)に行われた、第15回肩の運動機能研究会で、「鏡視下腱板修復術が肩甲骨アライメンントに与える影響」について当院理学療法士の三浦修平が口述発表しました。
 
当院では腱板(肩関節を安定させるために重要な筋)の断裂サイズで修復方法が異なります。広範囲腱板断裂に対しては、図1のように腱板(棘上筋、棘下筋)付着部を肩甲骨の内側縁から剝離する筋前進術を併用し、その後、腱板修復術を施行しています。
 
今回の研究の目的は、術式の違いで肩甲骨の動きが違うのか検討することです。
 
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研究結果から、通常の修復群と筋前進術併用例では上肢を挙げる動作で肩甲骨の動き方が違うことが判りました。肩関節疾患を治療する上で肩甲骨の動きを理解することは非常に重要なことで、今後の臨床に活かしていきます。
 
 
今回、この学術集会に参加して感じたことは、
肩関節周囲炎(いわゆる四十肩、五十肩)のリハビリについての発表は少なく、まだまだ研究していく必要のある分野だと感じました。近年、非観血的肩関節授動術(外来肩関節周囲の筋肉や感覚を支配する神経にブロック麻酔を行い、筋肉や痛みを麻痺させた状態で肩を動かし可動域を獲得する方法)が施行されるようになってきており、治療期間が大幅に短縮しました。
一方で授動術後のリハビリテーションについての研究発表は少なく、効果的なリハビリ方法についてはまだ模索している段階であると感じました。
肩の痛みや可動域制限で悩んでいる方は多くいるため、最良のリハビリが提供出来るよう日々の臨床に努めていきます。
 
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