10月6〜8日にグランドプリンスホテル新高輪で開催されました、第44回日本肩関節学会、第1回アジア太平洋肩肘シンポジウム、第14回肩の運動機能研究会、第1回肩の看護研究会で「筋前進術を併用した鏡視下腱板修復術の術後リハビリテーション」という演題でポスター発表致しました。

近年、一次修復困難な腱板大・広範囲断裂に対してリバース型人工肩関節置換術という手術が施行されています。しかし仕事が重労働である場合やスポーツを行う場合などはリバース型人工肩関節置換術の適応となりません。そこで行われるのが人工関節を用いず、ご自身の組織で切れた腱板を修復する筋前進術併用鏡視下腱板修復術（Debeyre-Patte変法併用鏡視下腱板修復術）です。筋前進術併用鏡視下腱板修復術は、比較的若年で活動性の高い症例を適応としています。

リハビリテーションの特徴は『装具固定期間が長いこと』『肩甲骨周囲筋の機能が重要であること』が挙げられます。

佐久地域ではまだまだ症例数が少ない手術ではありますが、これからもデータを蓄積し、より良いリハビリテーションを患者さんに提供できるよう努めていきます。