障がい者スポーツ

公開日: 2020/07/06
更新日: 2020/07/07
理学療法士
小林 奨
イスバスってご存知ですか?
イスバスってご存知ですか?

イスバスとは、パラリンピックの花形競技の一つで、メディアやCMでも取り上げられている車椅子バスケットボールの事です。
車椅子を激しくぶつけて戦う姿は初めて見る方でも引き込まれるようなスポーツです。
今回は車椅子バスケのサポートをさせて頂いている理学療法士の小林が東京パラリンピックに向けて注目と期待が高まる車椅子バスケをはじめ、パラスポーツの魅力についてご紹介します。
 

私が理学療法士として働き始めた1年目に身体障がい者のリハビリを担当させて頂きました。
理学療法士は痛みや運動機能障害を改善する事は勿論、患者様の社会復帰にまで目を向けて理学療法を展開していきます。私が一番悩んだのはこの患者様の社会復帰をどうするかという事でした。親御さんから外出するのは仕事とリハビリの時だけで後はほとんど家にいる生活が多く、仕事をする体力や集中力が落ちてきていると御相談がありました。
社会復帰の一環としてリハビリを位置付け外出を促すことも考えましたが目標もリハビリにするには疑問が残りました。
他のスタッフと相談し、身体障がい者でも安心して行う事が出来るスイミングスクールにご紹介する事になりました。そこで私は初めて、社会との結びつきを担う事が出来る場所があり、さらに障がい者でもスポーツを楽しめるようにサポートする指導員がいるという事を知りました。この時に、障がい者でも社会との関わりを手助け、サポートする事業活動に興味が湧いてきました。
その後、東信地区を中心に障害者スポーツを支援している施設の方たちと一緒にパラスポーツの体験や支援活動をするようになりました。自分でも障がい者スポーツについて調べる中で長野県の障がい者スポーツの振興についての報告書を見つけました。そこにはスポーツに親しむ障がい者が減少傾向にあり、指導者や競技場所の不足により競技力が低下傾向にあるという記事を見つけました。そこには、県民におけるパラスポーツの認知度を高め、障がいに対する理解を深めたいと記されていました。理解を深めるためにはパラスポーツに触れてみる事が必要です。そしてパラスポーツの楽しさを広めていく事が長野県の障がい者スポーツを盛り上げるために私ができるサポートの一つであると考えるようになりました。
理学療法士3年目の時に、先輩の紹介で長野市を拠点として活動しているK9という車椅子バスケットチームと出会いました。そこで私も、練習に参加して衝撃を受けました。
バスケットボールを小学校から高校まで続けていたのでシュート感覚には自信があったのですが車椅子に座った状態でのシュートはゴールにすら中々届きませんでした。
一般的なバスケットの経験がある私でも初めて行うスポーツのようで今までのバスケットに対する感覚と全く異なっていました。ゴール下の簡単なシュートに苦戦している私を横目に3ポイントシュートを決められた時はとても衝撃を受けました。ただでさえ難しい車椅子操作をいとも簡単に操作し、とんでもないスピードで走る姿はとても障がいを感じさせませんでした。
車椅子バスケというスポーツはバスケの亜種ではなく、れっきとした一つのスポーツである事を体感しました。そしてパラスポーツは一般的なスポーツを障がいを持っている方でも楽しめる様にした亜種のように捉えていましたが、全く異なるスポーツである事を、この時に教えてもらいました。
今回は車椅子バスケを例にお話しさせて頂きましたがその他にも障がい者スポーツはあります。脳性麻痺や運動能力に障がいがある競技者向けに考案されたボッチャや視覚に障がいを持った選手がプレーできるように考案された視覚障がい者ブラインドサッカーなど沢山あります。さらには障がい者のレベルに合わせた新しいスポーツが出てくるかもしれません。
パラスポーツは健常者も体験する事が出来ます。パラスポーツの楽しさを経験する事で障がい者スポーツに対するイメージがきっと変わります。
将来、私は障がい者の個性に合わせてスポーツを安全で楽しく行えるようにサポート出来る逸材になりたいと考えています。多くの方々が障がい者スポーツに親しみを感じパラアスリートを身近に感じて応援できる将来に向かって私は頑張りたいと思います。
東京オリンピックもパラスポーツにぜひ御注目ください!
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
小林 奨
理学療法士の小林奨と申します。私は小学4年生から高校3年生までバスケットボールをやってきました。もちろん怪我にも悩まされてきましたが怪我をきっかけに理学療法士という職種に出会いました。痛みで悩みを抱えている患者様の力になれるよう日々精進していきたいと思います。
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長野県佐久市岩村田1311-7