野球トレーナー研修会 参加報告
「野球トレーナー研究会」
日時:平成28年11月30日~12月2日
平成28年11月30日~12月2日で開催されました「野球トレーナー研究会」に参加させていただきました。
今回の会はプロ野球、独立リーグに所属するトレーナーと医師による研究会です。
参加者資格は厳しく制限されていますが、私は独立リーグBCL信濃グランセローズトレーナーとして参加致しました。
まずは、現在プロ野球でも幾つかの球団で実施されている、PRIという考え方です。これは、身体は非対称であり、その事実を理解した上で評価し、エクササイズによって身体機能を向上させる。という内容でした。横隔膜や肺の左右の違いに対して呼吸法や骨盤、肋骨の調整を行うという事でした。
次に投球障害肩の病態・診断・治療について、まずは治療の基本として選手をしっかり診る。
それは正確な意図した関節運動が出来るか?そして意図した運動ができないなら影響を及ぼす因子を探す。
それが出来ていないことを患者さんに認識させる。
そして出来るように運動療法による身体機能トレーニングを行う。
という診察から治療への流れを提供することができます。
この診察から治療への流れを提供するには医療・現場チーム内はもちろん
選手とのコミュニケーションが取れていることが基本となります。
最後に頭部外傷におけるガイドラインについてですが、スポーツの現場においての脳震盪などの頭部外傷に対する認識は現場で働くトレーナーにとって無くてはならない知識になります。ただまだ実際野球の現場ではその知識を十分に有している人は多くありません。選手の命を預かる身としてしっかりとガイドラインを知っておく必要があると再認識いたしました。
日本臨床スポーツ医学会 学術委員会 脳神経外科部会からPDFが無料ダウンロードできますので、チーム帯同されるトレーナー、指導者の方はぜひ一度目を通してください。
以上のようにアスリートに対するリハビリテーションを行う時や、現場でトレーナーとして働く上で有用な情報を多く得ることができました。
また日本のプロ野球に関わる多くのトレーナーとの交流、情報交換が出来ましてとても有意義な研究会参加となりました。
今回学んだことを患者様に対し、還元できるよう努めてまいりたいと思います。