ドゥケルバン腱鞘炎のチェック方法と治療法

ドゥケルバン腱鞘炎とは

手首の親指側には、親指や手首を伸ばす腱が2本通っている道(腱鞘)があり、その部分への疲労の蓄積捻挫などによりストレスがかかることで、炎症が起こるものです。
PCのキーボード・マウス操作や長時間のスマホ利用、テニスやゴルフなどで親指や手首を酷使する人に比較的多くみられます。

症状

  • 親指を動かす・力を入れると手首の親指側や親指の付け根あたりに痛みが出る
  • 手首の親指側や親指の付け根あたりが腫れる・コリッとしたものが確認できる
などがあります。症状が酷くなると手に力が入らなくなることもあります。

画像・診断

レントゲンでは判断できないので、超音波検査で炎症反応を確認したり、整形外科的テストを行い、総合的に判断します。
整形テスト(セルフチェック)
①アイヒホッフテスト

親指を握って小指側に手首を曲げ、手首の親指側親指の付け根あたりに鋭い痛みが生じれば陽性。

②フィンケルシュタインテスト

手首が小指側に曲がらないようまっすぐに固定した状態で、親指を反対の手で曲げる。
手首の親指側親指の付け根あたりに鋭い痛みが生じれば陽性。

※整形テストのみでは関節症や関節炎、ばね指の可能性も捨てきれないため注意。
強い痛みや痺れが出るようであればセルフチェックをやめてください。

治療

診察

医師によってシーネ固定やステロイド注射を行うこともあります。

リハビリテーション

テーピング装具(サポーター)により患部を固定することで安静を促したり動作をサポートする治療を行います。
また、患部外のトレーニングやストレッチを行い、患部にかかるストレスを減らすことで症状の改善を目指します。
症状の改善が乏しい場合は手術を選択する場合もあります。
テーピング方法

テーピングは市販のものでOK! 伸縮性のあるものを選びましょう。

※テーピングをする前の注意点

親指を手のひら側に動かした状態でテーピングを始めないようにしましょう。テーピングの効果が弱くなってしまいます。

①親指の第2関節〜手首の親指側

親指の第2関節〜手首の親指側の長さ+5cm程の長さのテープを用意し、先から1/4ほど切り込みを入れます。
親指の第2関節の周りを切り込みを入れたテープで巻き、親指や手首を伸ばす腱に沿うように手首の親指側までテープを伸ばしながら貼ります。

②親指の第1関節〜手首の親指側

①のテープと同じ長さに切ったテープを親指の第1関節〜手首の親指側まで伸ばしながら貼ります。

装具(サポーター)

このようなサポーターで固定することもあります。

ドゥケルバン腱鞘炎に適応する運動

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長野県佐久市岩村田1311-7
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