TFCC損傷の治療法
TFCC損傷とは?
TFCC=三角線維軟骨複合体は手首の小指側に存在し、軟骨や靭帯、腱によって構成されています。手首を支え、手首が動くときには緩衝材の役割を果たします。
原因
手首の捻挫や使い過ぎ、加齢による変化や骨格的な形態の異常によって手首の小指側にある三角線維軟骨複合体に圧迫されるようなストレスが加わることで損傷や痛みが起こります。症状
ドアノブを回したり鍵を空けたりするなど手首を捻ったときや重い物を持ち上げたときなど、手首を動かしたときに手首の小指側半分や手の甲にかけての痛みが出現します。画像・診断
レントゲン撮影では、原因のひとつである骨形態の異常を確認します。異常がある場合、尺骨(小指側の骨)が橈骨(親指側の骨)より長いことが多くあります。
治療
診察
医師によってシーネによる固定を行うこともあります。リハビリテーション
テーピングや装具(サポーター)により患部を固定することで安静を促したり動作をサポートする治療を行います。また、患部外のトレーニングやストレッチを行い、患部にかかるストレスを減らすことで症状の改善を目指します。
テーピング方法
テーピングは市販のものでOK! 伸縮性のあるものを選びましょう。テーピング①
手首の小指側にある突起を下に押し込みながら手首の周りをグルッと1周巻きます。
完成です。
テーピング②
手のひらの小指側から巻き始めます。手のひらから手の甲へと巻き、矢印のように手首の親指側へ母指球を通るように伸ばしながら巻きます。
※注意点:手首を小指側に曲げないように巻いていきます。
手首に1周巻き完成です。この際に手首の小指側の突起を下に押し込みながら巻けるとより良いです。
装具(サポーター)
このようなサポーターで固定することもあります。
症状が強い人には固定力の強いものを選びます。