シンスプリントの症状や治療法

シンスプリントとは

シンスプリントは、脛骨(けいこつ)の周りにある骨膜が炎症を起こすスポーツ障害です。脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれます。
「使いすぎ症候群(オーバーユース)」のひとつで、走る・跳ぶなどの激しい運動を繰り返し行っていると発症しやすいといわれています。中・長距離ランナーやサッカー、バスケットボール選手に多く見られ、特にシーズンの初めや新人選手が急激にハードなトレーニングを始めた際に発生しやすくなります。

症状・病態

シンスプリントでは、運動時や運動後にすね内側の中央から下方1/3にかけて、ズキズキとした痛みが生じます
シンスプリントのほかにもスポーツに伴ってすねの内側が痛くなるケガのひとつに、疲労骨折があります。痛む箇所もよく似ていていますが、治療方法が異なるので正確な判断が求められます
初期の段階では、運動後に“ジーンとする鈍痛”を感じるだけですが、次第に運動中も痛みを感じるようになります。
さらに進行すると、安静にしているときにも痛むようになり、次第に歩行困難となります。
 
スポーツだけでなく日常生活に支障を来さないようにするためにも、症状が軽いうちに適切な処置を受けることが大切です

診断

シンスプリントとは腱膜の炎症なので、初期の段階ではレントゲンには写りません。
レントゲンに写るということは、すでに悪化して、骨にも異常を来している証拠です。
長期間、すねの内側の筋肉だけに痛みがある場合には「疲労骨折」との鑑別が必要です。
疲労骨折も初期の段階では、レントゲンに写らないので、シンスプリントと区別するためには、MRI検査(T2脂肪抑制撮影)が有効です。

治療

シンスプリント発症ケースのほとんどは「保存治療」で改善します。
 
リハビリでは疼痛や病態に合わせて以下の治療を行います。
①ストレッチ
オーバーユースしている筋肉の柔軟性を改善させます。
②トレーニング
体の使い方でオーバーユースを起こしている可能性があるため、弱化している筋肉を強化させます。
③フォームの改善
オーバーユースを起こす原因に間違ったフォームがある可能性があるので、体の使い方を修正します。
④インソール・テーピング
足の特徴(偏平足や外反母趾など)でバランスがとりにくい場合があるので、インソールやテーピングを用いて修正します。


しかし、しばらく保存治療を行っても症状が改善しない場合、 体外衝撃波治療 を活用する場合もあります。
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長野県佐久市岩村田1311-7
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