- 骨癒合率90~95%
- 骨癒合期間2ヶ月半~3ヵ月
スポーツ分離症外来
早期復帰に向けて挑戦的な治療
腰椎分離症はスポーツ競技者に多く発症します。当グループでは骨癒合の促進・疼痛軽減に効果があるとされる体外衝撃波治療器を用いて、競技復帰をサポートいたします。
腰椎分離症とは
腰を過度に反らしたり捻る動作を繰り返すことで生じる腰椎の疲労骨折です。10歳代に多く、一般の方では5%ほどの発生率ですが、スポーツ選手では30~40%の方が腰椎分離症になっています。腰椎分離症の治療期間は進行過程によって異なります。進行過程はMRI・CT検査により「初期・進行期・終末期」に分類されます。下記の骨癒合の期間と確率は分離症が片側または両側、年齢により変わります。
- 骨癒合率30~60%
- 骨癒合期間約6ヶ月
- 骨癒合率0%
- 骨癒合は望めないため、治療は疼痛の管理から開始し、痛みに応じて運動再開します。
体外衝撃波治療
体外衝撃波治療はメジャーリーグや日本トップレベルのスポーツ界において行われている新しい治療です。患部の除痛や骨折遷延治癒、骨病変、偽関節、疲労骨折など骨疾患に対しても効果があると報告されています。腰椎分離症は腰椎の疲労骨折であり、当グループでは分離部に対して体外衝撃波治療も治療の選択肢として実施しております。新しい治療であるが故、まだ世界的にも治療の報告は多くありません。実施の際には、リスク等を説明し、同意の上で実施していただきます。
初期・進行期の治療
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画像検査
分離症の病期の診断
MRI・CTを用いて分離症の病期の診断を行い治療の計画を立てます。
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スポーツ難治性疼痛外来
体外衝撃波治療
痛みの軽減を目的に体外衝撃波治療を行います。
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運動制限と固定
骨癒合をさせるための患部の安静
骨癒合をさせるためには患部を安静にさせる必要があります。そのために運動の禁止・コルセットの患部の固定が必要です。
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画像検査
炎症と骨癒合の状態確認
体外衝撃波治療・固定による患部の状態を確認します。
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骨癒合と運動
スポーツ復帰
骨癒合の状態をCTで確認して、運動を開始します。
終末期の治療
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画像検査
分離症の病期の診断
MRI・CTを用いて分離症の病期の診断を行い治療の計画を立てます。
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スポーツ難治性疼痛外来
体外衝撃波治療
痛みの軽減を目的に体外衝撃波治療を行います。
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運動
スポーツ復帰
痛みの状態に応じて、運動を開始します。
症例紹介
分離症に対して体外衝撃波治療を行った方の経過を紹介しています。
治療の実施施設
分離症の体外衝撃波の治療施設は東京2施設・長野1施設で実施しています。治療の費用に関しては下記の施設画像をのリンク先をご確認ください。