膝の痛みを「切らずに治す」:最新のラジオ波治療(Cooled RFA)と装具療法の相乗効果

変形性膝関節症(膝OA)の治療において、「ヒアルロン酸注射では効果が不十分だが、手術には踏み切れない」という悩みを持つ方は少なくありません。

AR-Ex尾山台整形外科の中島駿医師は、2023年に保険適応となった最新の除痛治療「冷却型ラジオ波焼灼療法(Cooled RFA)」に、独自の装具療法を組み合わせることで、より持続的で安定した治療効果を提供しています。

痛みの神経をブロックする「Cooled RFA」

冷却型ラジオ波焼灼療法(製品名:Coolief)は、膝の痛みを脳に伝える特定の神経に熱を加え、その機能を一時的に遮断する治療法です。

  • 広い焼灼範囲: 従来のラジオ波治療とは異なり、電極を水で冷却しながら照射することで、周囲の組織を過剰に加熱することなく、狙った神経に対して広範囲かつ安定した除痛効果を発揮します。
  • 低侵襲な日帰り治療: 全身麻酔は不要で、治療時間は約30分程度。傷跡も針穴サイズのため、当日の歩行・帰宅が可能です。

当院独自の独自技術:装具(サポーター)併用による炎症抑制

私たちは、単にラジオ波を照射するだけでなく、その後の「関節環境の安定」を重視しています。最新の研究データでは、治療後に特定の装具を併用することで、治療成績がさらに向上することが示されています。

  • 炎症の抑制をエコーで証明: 超音波(エコー)評価において、装具併用群では膝関節周囲の血流速度(PSV)が有意に低下。これは、術後の炎症が早期に抑制されていることを客観的に示しています。
  • 過負荷の防止と安定化: 痛みが軽減した直後は、活動量が増える一方で筋力がまだ不十分な「不安定な時期」です。この期間を装具でサポートすることで、膝への負担を適切に制御し、痛みの再燃を防ぎます。

「手術」と「保存療法」の空白を埋める中間治療

かつては「ヒアルロン酸などの保存療法」と「人工関節手術」の間には大きな治療の空白がありました。私たちは、そこを埋める積極的保存療法として、多彩な選択肢を用意しています。

  • PRP(再生医療): 自己血液から抽出した成長因子を注入し、組織の修復と炎症抑制を促します。
  • 体外衝撃波治療(ESWT): 物理的な刺激を与えることで、骨内の循環を改善し、組織の再生をサポートします。

これらの治療をラジオ波治療と組み合わせることで、患者様お一人おひとりの状態に合わせた「オーダーメイドの治療プラン」を提案いたします。

痛みのない生活を取り戻すために

「切らずに痛みを減らす」ことの真の目的は、痛みを忘れてリハビリテーションに励み、本来の筋力を取り戻していただくことにあります。

「もう年だから」「手術しかないと言われた」と諦める前に、科学的根拠に基づいた最新の選択肢をぜひご検討ください。皆様が再び「動ける喜び」を実感できるよう、全力でサポートいたします。

担当医師のご紹介

中島 駿(Nakajima Shun)

AR-Ex尾山台整形外科 整形外科医師

日本医科大学附属病院助教や亀田総合病院スポーツ科を経て、現在は肩関節・スポーツ整形外科を中心に、1mmの精度にこだわった鏡視下手術を行っています。また、膝の慢性痛に対する最新のラジオ波治療(Coolief)や再生医療を組み合わせた「切らない治療」の普及にも力を入れています。日本肩関節学会や日本スポーツ整形外科学会等で継続的に研究成果を発表し、常に最新のエビデンスに基づいた最適な医療の提供に努めています。

中島駿 医師の総合プロフィール・全実績はこちら

本記事の関連学会発表:

  • 中島駿ほか.「変形性膝関節症に対する冷却型ラジオ波焼灼療法と装具併用の短期治療成績」. 膝学会 2025(発表).
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