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肩の力が入らない:筋力低下や神経の問題

こんな症状はありませんか?

日常生活や運動中に、急に肩に力が入らない、あるいは腕に脱力感を感じて困っていませんか。単なる疲れや気のせいだと見過ごさず、以下のような具体的な症状がある場合は、一度専門医にご相談ください。

  • 重いものを持ち上げようとしたとき、急に力が抜けてしまうことがある。
  • 棚の上にあるものに手を伸ばす動作や、頭より高い位置で腕を使う作業が困難になった。
  • 以前はできていたスポーツの動作(投球やサーブなど)で、肩に力が伝わらず、パフォーマンスが維持できなくなった。
  • 肩から腕にかけて、慢性的に力が入りきらないようなだるさや脱力感が続いている。
  • 肩や腕の力が入らない症状に加え、手先や指にまでしびれや違和感を常に感じている。

この症状が考えられる主な原因

肩に力が入らないという症状は、原因となる場所によって大きく2つのパターンに分けられます。一つは、肩関節そのものに問題がある「筋骨格系の問題」、もう一つは、脳からの指令がうまく伝わらない「神経系の問題」です。

筋肉や腱の損傷によるもの(筋骨格系の問題)

この場合、脳から筋肉への指令自体は正常に伝わっていますが、肩を動かすための「腱板(けんばん)」という重要な腱や筋肉が傷ついている状態です。腱板は上腕骨と肩甲骨をつなぎ、腕を上げたり回したりする際に重要な役割を果たします。この腱が、加齢による摩耗や、急な動作、外傷によって部分的に切れたり(不全断裂)、完全に切れてしまったり(完全断裂)すると、筋肉の力が腕に効率よく伝わらなくなります。これにより、腕を上げる途中でガクッと力が抜けるような感覚が生じます。

神経の圧迫によるもの(神経系の問題)

このパターンは、腕を動かすための指令を伝える神経そのものに障害が起きている状態です。指令は、首の骨(頚椎)から出て腕へと向かう神経(神経根)や、その先の腕神経叢という束を通ります。

  • 首の骨(頚椎)での圧迫: 加齢や姿勢の悪さによって、頚椎のクッションである椎間板が飛び出したり(ヘルニア)、骨が変形して「骨のとげ」ができたりすると、神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されます。指令の伝達が妨げられるため、結果として肩や腕の筋肉がうまく働かず、筋力低下として現れます。
  • 肩甲骨周辺での絞扼(しめつけ): 首から腕に向かう途中の神経が、肩甲骨周辺の狭い隙間を通る際に、スポーツの繰り返し動作などで繰り返し圧迫され、肩の痛みや筋力低下を引き起こすこともあります。

神経性の問題が原因の場合、筋力低下のほかに、腕や手先の「しびれ」や「感覚の鈍さ」を伴うことが多いのが特徴です。

これらの症状は、ご自身で判断せず、専門医の診察を受けることが大切です。自己判断は、正確な診断を遅らせたり、適切な治療の機会を逃したりする可能性があります。

症状に関連する疾患

「肩に力が入らない」症状から考えられる主な病気は以下の通りです。これらは、肩関節や神経のどこに問題が生じているかを特定する上で重要となります。

  • 腱板損傷・断裂(けんばんそんしょう・だんれつ): 肩関節を安定させ、腕の動きを助ける腱板が、加齢や外傷によって傷ついたり切れたりすることで、強い痛みや脱力感が生じる疾患です。
  • 頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんヘルニア): 首の骨の間にある椎間板の一部が飛び出し、腕へ向かう神経根を圧迫することで、腕の痛みやしびれ、そして握力や腕の筋力低下を引き起こす疾患です。
  • 変形性頚椎症(へんけいせいけいついしょう): 加齢による首の骨の変形(骨のとげなど)によって神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで、片側の腕や手のしびれや痛み、筋力低下をきたす疾患です。
  • 肩甲上神経絞扼性障害(けんこうじょうしんけいこうやくせいしょうがい): スポーツなどで肩甲骨周辺の神経が繰り返し圧迫され(しめつけられ)、肩の奥の痛みや特定の筋肉の筋力低下を生じさせる疾患です。

併せて見られる関連症状

肩の筋力低下とともに、どのような関連症状があるかによって、原因が肩の腱によるものか、首からの神経によるものかを推測する手がかりになります。特に神経の圧迫が関わる場合、以下の症状が複合的に見られることがあります。

  • 首、肩から腕、そして指先にかけてのしびれやピリピリとした違和感が続く。
  • 首を後ろに反らせたり、特定方向に傾けたりする動作をしたときに、腕への痛みやしびれが増す
  • 肩だけでなく、腕や手の一部に感覚が鈍い部分(感覚麻痺)がある。

特に注意が必要な重症化のサイン

筋力低下の原因が、首の神経の根本(神経根)の圧迫にとどまらず、脊髄そのものが圧迫されている(頚椎症性脊髄症など)場合、放置すると回復が難しくなる深刻な症状へと進行するリスクがあります。以下のサインは、速やかな医療機関の受診を必要とします。

  • 手指の細かい作業(箸やボタン操作など)が困難になった。
  • 歩行時にふらつく、足元がおぼつかなくなる。
  • 頻繁にトイレに行きたくなる(頻尿)、または尿が出にくい、尿失禁がある(排泄機能の障害)。

これらの症状が複合的に見られる場合は、複数の疾患の可能性が考えられ、専門的な診断が不可欠です。

その筋力低下、諦めないでください

「肩に力が入らない」という症状は、単なる疲労ではなく、腱の損傷や、生活に影響を及ぼす神経の障害など、早期の対処が必要な原因が隠れている可能性があります。

当院では、経験豊富な専門医が丁寧な診察と問診を行い、症状の原因が肩の組織によるものか、首の神経によるものかを慎重に見極めます。必要に応じて画像評価も活用し、正確な診断を行います。

診断確定後は、まず保存的治療(薬、注射、運動器リハビリテーション)から進めます。リハビリでは、失われた筋力や可動域の回復を図り、再発しにくい体づくりを目標とします。

私たちは、専門用語を使わず、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画をわかりやすく提示し、日常生活へのスムーズな復帰を全面的にサポートいたします。

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