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しゃがみ込みができない

こんな症状はありませんか?

低い場所での掃除、棚の下のものを取る動作など、日常生活において「しゃがみ込み」は非常に頻繁に行われる大切な動作です。この動作ができなくなると、生活の質(QOL)は大きく低下してしまいます。以下の症状に心当たりがある場合は、早めに専門家にご相談ください。

  • 深くしゃがみ込もうとしたり、正座をしようとしたりすると、膝の奥に強い痛みやきしむような感覚が走る。
  • 立ち上がりや階段の上り下りなど、動き始めの瞬間に膝が「きしむ」、あるいは「引っかかる」ような違和感がある。
  • 長時間座った後や朝起きた直後など、動き出すまでに膝や足首が硬くこわばってスムーズに動かない状態が続く。
  • 深くしゃがもうとすると、かかとが地面から浮いてしまい、前に倒れそうになるか、膝ではなく腰や股関節に強い負担を感じる。
  • 安静にしている時でも、膝が熱を持ったり、腫れたりしている感じがあり、水がたまっているような違和感がある。

この症状が考えられる主な原因

しゃがみ込みの困難を引き起こす原因は一つではありません。膝関節だけでなく、足首、股関節、そして腰といった複数の関節が連動して動く「体の連携プレー」が崩れることによって生じます。特に以下の三つの要素が、しゃがみ込みの動作を妨げる主な原因として考えられます。

  • 膝のクッション(軟骨)のすり減りと炎症 関節の表面を覆い、クッションの役割を果たしている軟骨が、加齢や長年の負担により摩耗することです。この状態を変形性膝関節症と呼び、軟骨が減ることで骨同士がぶつかりやすくなり、膝を深く曲げる動作の際に痛みや炎症が起きます。体重が増加すると、歩行時で体重の約2〜3倍、立ち上がり時には5〜6倍の力が膝にかかるため、軟骨の摩耗はさらに進んでしまいます。
  • 足首やふくらはぎの柔軟性の不足 しゃがみ込み動作では、柔軟な足関節の背屈動作が必須です。また、足首を曲げる役割を持つ下腿三頭筋や、足の親指を曲げる長母趾屈筋などの筋肉や腱が硬いと、足首の動きが制限されます。足首が硬いと、深く曲げようとしてもかかとが浮いてしまい、姿勢が不安定になるため、しゃがみ込みができなくなります。
  • 腰や骨盤の動きのバランスの乱れ しゃがみ込みをスムーズに行うためには、腰椎(腰の骨)と骨盤、股関節が協調して動く必要があります。姿勢の癖などで骨盤が極端に前傾していたり、腰椎が必要以上に反りすぎている(反り腰)状態が続いていると、全身のバランスが崩れてしまいます。その結果、股関節や膝に過度な負担がかかり、膝の痛みを誘発したり、しゃがみ込みの動作自体が難しくなったりします。

この動作は、単なる膝の筋力や軟骨の問題だけではなく、全身の連携と柔軟性が関わる複合的な問題であることを理解し、適切な対策を考えることが大切です。

症状に関連する疾患

しゃがみ込みの困難をきっかけとして見つかる、またはその原因となっている代表的な整形外科の疾患には、以下のようなものがあります。

  • 変形性膝関節症 中高年層に最も多く見られ、加齢や長年の負担により膝関節の軟骨がすり減り、炎症と痛みを引き起こす病気です。進行すると、膝に水がたまったり、O脚に変形したりすることがあります。
  • 関節リウマチ 免疫の異常によって全身の関節に炎症が起きる病気で、膝や股関節に影響が及ぶと、しゃがみ込みが困難になります。特に、朝起きた時に手の指などが硬くこわばって動かしにくい「朝のこわばり」が続く場合は、この疾患の可能性を考慮する必要があります。
  • 腰部脊柱管狭窄症 背骨の中の神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることで、腰から足にかけて痛みやしびれが出る病気です。この病気の特徴として、立っている時や歩いている時に症状が出やすい一方で、体を前屈したり、しゃがみ込んだりすることで、症状が一時的に楽になる傾向があります。

併せて見られる関連症状

しゃがみ込みの困難と同時に現れる症状は、その原因や病状の進行度を知るための重要な手がかりとなります。以下の関連症状に注意を払いましょう。

  • 動作開始時のこわばり 特に朝起きた時や長時間座った後に、関節が硬く感じられ、動き出すまでに時間がかかる状態です。
  • 膝関節の腫れや熱感 膝の奥に炎症が起きているサインで、関節に水がたまることで見た目にも腫れていることがわかる状態です。
  • 膝を伸ばしきれない、曲げられない 炎症や変形により、膝の動かせる範囲が狭くなってしまう状態です。
  • 足のしびれや脱力感 腰部の神経が圧迫されている場合に、お尻や足全体にしびれやほてり、力が入らない感覚が出ることがあります。
  • O脚への変形 軟骨のすり減りが偏ることで、膝が徐々に外側に曲がり、見た目がアルファベットの「O」のようになる状態です。

これらの症状は、体の健康状態が大きく変化しているサインです。小さな変化でも見過ごさず、早めに専門家にご相談いただくことが大切です。

「しゃがみ込みができない」症状を放置しないでください

しゃがみ込みができないことは、生活の質を大きく下げる問題です。これを「年のせい」と自己判断し、痛みを我慢して無理を続けると、関節への負担が増え、症状が悪化する原因になりかねません。

しゃがみ込みの困難は、膝だけでなく、足首の硬さや腰のバランス、股関節の動きなど、全身の連動が崩れているサインです。自己流の対策では、痛みの本当の原因を見つけ出すのは難しいでしょう。

専門家による丁寧な評価を受けることで、患者様一人ひとりの体の状態や生活習慣に合わせた「体の動かし方のクセや注意点」がわかります。無駄に痛みを長引かせないためにも、専門的なサポートを受け、早期に適切な対策を始めることが、健康な日常を取り戻すための最も確実な方法です。

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