高倉整形外科クリニック見学の報告
平成30年9月6日に兵庫県にある「高倉整形外科クリニック」の施設見学をさせていただきました。
目的
現在、AR-Ex尾山台整形外科において、足関節に痛みや不安を抱える多くの方が来院されます。そのため、専門的に足関節疾患や足関節術後患者さんの診療にあたっている「高倉整形外科クリニック」を見学させていただきました。外来見学
現在、整形外科診療に必要不可欠となっている超音波画像診断装置が各診察室に1台ずつ配置されており、診察でも大いに活用されていました。足関節疾患の診察では、インソールを含む装具療法も重要であり、診察、装具作成、リハビリテーションの一環の流れを見学させていただきました。そこでは医師、リハビリテーションスタッフ、義肢装具士との綿密な連携がとられており、当院でもそれぞれの職種がさらに連携を強くしていくことが重要であることを感じました。リハビリテーション室見学
当院では行われていない変形性足関節症に対する人工関節置換術後、昨今注目されている後脛骨筋腱機能不全などの患者様のリハビリテーションを見学させていただきました。どの疾患でも体幹・臀部・足部それぞれ患者様のレベルに合わせた段階的な運動療法を行っておりました。その中でも足関節の治療を行う上で重要な足部のアーチ形成に関与する後脛骨筋の段階的筋力強化は重要であると感じました。後脛骨筋は下腿の後内側にあり、足部の内返し動作を行う筋肉です。そのため、後脛骨筋腱機能不全や扁平足のような足部のアーチ低下により痛みが出現する傷害には後脛骨筋のトレーニングは有効です。また、同じ疾患でも患者様の怪我の損傷度、痛み、年齢、理解度などは患者様一人一人違います。患者様の状態に合わせて等尺性収縮(関節を動かさない運動)、求心性収縮(関節を動かす運動)、負荷をかけてのトレーニングと段階的に負荷をあげて筋力強化を行うことが必要です。当院でも理学療法士・トレーナーによる運動療法を行っています。患者様のレベルに合わせた段階的な運動療法ができるように努めてまいります。
今回、見学させていただくにあたり院長である高倉義幸先生、リハビリテーション部長である小俣訓子先生に大変お世話になりましたこと感謝申し上げます。
研修や他の医療機関との情報交換、学会を通して最良の医療を提供できるように努めていきます。
AR-Ex尾山台整形外科
理学療法士 日高宏一郎