脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアの手術とは?

「脊椎内視鏡下後方手術」の勉強会報告

当院でも脊椎手術後が始まり、各スタッフの専門性を高めることを目的に石塚医師によって勉強会が開催されましたのでご報告させていただきます。

講師: 石塚怜王 医師
内容:「脊椎内視鏡下後方手術」について

【腰椎椎間板ヘルニアに対する手術の術式】

従来法 (Love法)

顕微鏡下椎間板ヘルニア摘除術 (MD;microscopic discectomy)

内視鏡椎間板ヘルニア摘出術 (MED;microendoscopic discectomy)

経皮的内視鏡椎間板ヘルニア摘出術 (PELD;percutaneous endscopic lumbar discectomy)

                 図1 腰椎の神経

 手術は、患者さんの症状や画像所見から、神経(図1)を圧迫している椎間板、骨、靭帯や腫瘍などを除去し、神経へのストレスを減らすために行います。

つまり、手術は神経そのものを治療するものではありません。

従来法はオープンにより行うものです。傷口は3~4㎝あり、筋肉を分けて侵入するために侵襲が大きく、回復にも時間がかかります。

入院期間も病院によって違いますが、1~2週間というところが多いようです。

 それに比べ内視鏡による手術では、侵襲が小さく、入院期間も大幅に短縮されました。

当院では、PEDで3日。MEDでは1週間程度です。

 また、術者にとっても内視鏡により手術は大きく変わりました。

        A       B

       図2 術者の術野

図2のAは従来法の術野ですが、遠くからみているため視野は狭くなります。

しかし、Bの内視鏡では、視野が患部に近くなることで幅広く視野を確保できるようになりました。

内視鏡は術創部が小さく、術野が広いため、患者さんにとっても術者にとっても優しい手術方法ということです。

【PEDアプローチ方法】

1.Interlaminal approach(経椎弓間アプローチ)

2.Transforaminal approach(経椎間孔アプローチ)

3.Posterolateral approach(後外側アプローチ)

2.Transforaminal approach(経椎間孔アプローチ)

3.Posterolateral approach(後外側アプローチ)

【術後合併症、リスク】

◆術後感染

◆術後血腫

◆膀胱直腸障害

術後の合併症に対しては、看護スタッフ、リハビリテーションスタッフとして、どう対応すべきかを教えていただきました。

今回、手術に関して学ぶことで各スタッフがどう動くべきなのかを知ることができました。

今後も当院では積極的に勉強会を開催していきます。

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