第14回 肩の運動機能研究会「前鋸筋トレーニングの超音波筋動態」発表報告
前鋸筋トレーニングの超音波筋動態
2017年10月6日(金)〜8日(日)に行われた、第14回肩の運動機能研究会で、超音波診断装置を用いた前鋸筋の筋動態について口述発表を行いました。
前鋸筋とは肋骨から肩甲骨に付着している筋肉であり、日常生活では「物を前に押す動作」や「手を伸ばす動作」などで使われており、またスポーツにおいても重要な筋肉とされています。
今回の研究の目的は、その前鋸筋をトレーニングした際の筋肉の働きを、超音波診断装置を用いて定量的に評価可能か検討することです。
今回の研究結果から、超音波診断装置を用いてトレーニング時の筋肉の厚さを観察することは、トレーニング効果を可視化することが可能で、患者さんにとって実際に筋の厚さが変化する様子を見ることが出来るため、力の入れ方が分かりやすいという効果が期待できます。また、我々治療者にとっても実際に強化したい筋肉に充分力が入っているかを確かめることが可能であり、より効果の高い運動処方に繋がると考えます。
今後も肩関節に関する研究を継続し、患者さんへ還元できるよう精進していきます。
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