当法人はクリニックが主体ですが、医療安全委員会を設置し安全に関する情報をクリニック内で共有をし、患者さんにより安全な医療を提供できるよう、また職員が安全に勤務できるよう委員会が活動しています。
2021年11月27・28日、オンラインで開催された「第16回医療の質・安全学会学術集会」の特別講演・シンポジウムを視聴しました。
学会のメインテーマは「心でつなぐ安全文化～Cosmetic complianceとの戦い」で、「Cosmetic compliance」とは「見かけ上の法令遵守」という意味です。
特別講演には、国立国際医療研究センター国際感染症センター　大曲貴夫先生の「新型コロナ感染症への対応」というタイトルで最新の治療情報や、海外や厚労省のcovid19データなど普段手に入らない情報を聞くことができました。
また、「安全を支える土壌としての安全文化」を元日本航空機長で危機管理専門家の小林宏之さんから、安全文化を構築するためのポイントをわかりやすいお話と図表で説明していただきました。
シンポジウムでは「今だから必要とされる病院内電波利用のリスク管理」について総務省から手引きの説明や医療テレメーターの問題点などのお話を聞くことができました。
「当院におけるペイシェントハラスメントへの対応について」では、日本の各施設から苦情に対する対応方法や弁護士による事例の話を聞くことができ、今後の対策の参考になりました。
　
　安全を語るには様々な分野の専門的な情報が必要です。
今回のこの貴重な講演を法人内の委員会で共有し、日々の業務につなげていきたいと思います。

AR-Ex尾山台整形外科　看護師　大谷ハルミ