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9th JOSKAS シンポジウム講演

【第9回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(9th JOSKAS)での発表報告】


6月22日〜24日に札幌で開催された第9回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(9th JOSKAS)において
シンポジウム「アスリートの股関節痛 鑑別診断と治療」のシンポジストを務め、
また「両肩鏡視下Bankart修復術後再脱臼に対しHill-Sachs Remplissage併用鏡視下Bankart修復術を施行したアメリカンフットボール選手の1例」という演題でポスター発表を行いました。


シンポジウムでは「アスリートの股関節痛に対する保存療法」というテーマで講演させてもらいました。
アスリートの股関節痛は鼠径部痛症候群とFemoroacetabular Impingement(FAI)という股関節を深く曲げた際に大腿骨と寛骨臼が衝突し、股関節唇や関節軟骨が損傷する病態が原因であることが多いです。
これらの病態はひとつではなく合併することも多いので、どの病態が痛みなどの症状につながっているのか評価し治療にあたることが重要だと考えています。


また、ポスター発表ではアメリカンフットボールなどのコリジョンスポーツにおいて、肩関節脱臼の再発予防は重要なテーマのひとつと考えるため、症例を通してリハビリテーションの内容を検討しました。
リハビリテーションでは肩関節だけでなく肩甲骨の可動性改善や、その動きを制御する筋の筋力強化を重点的に行いました。
またアスレチックリハビリテーションとしては安全なタックル姿勢と、それを可能にするポジショニングの練習が重要と考えられています。


シンポジウムもポスターも多くの意見や質問を頂きました。
整形外科の学会で、理学療法士としての自分になにができるのかを伝えていくこと、アピールしていくことが大事だと思います。

これからも目の前の患者さんをひとりでも笑顔にできるよう研鑽を重ね、また情報発信も継続して行なっていきたいと思います。

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