肩峰下インピンジメント症候群

病態・解剖

腱板とは棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の腱が肩関節を取り囲んで補強しています。
その腱板と肩峰との間に肩峰下滑液包という軟部組織があり、腱板(インナーマッスル)の働きをスムーズにします。
腱板の機能低下や猫背による姿勢不良の状態で肩を動かすことによってひずみが生じ肩峰下滑液包に炎症が起き、腱板との滑走面が肥厚します。
肥厚した肩峰下滑液包が肩を挙上する際に上腕骨と挟み込まれ疼痛を誘発します。
インピンジメントとは、”衝突”を意味します。
つまり肩を挙上する際に肩峰の下で衝突を起こし疼痛が誘発されるものが”肩峰下インピンジメント症候群”ということになります。



 解剖図:

症状

安静時の痛みはほとんどなく、動作時(挙上)による痛み、引っかかり感が主な主訴としてあげられます。 
自動で肩関節を横から挙上(外転)させた時に疼痛を誘発するテストで60°〜120°間で痛みが生じ、120°からは痛みが消失します。
また、下降時にも痛みが生じます。 (Painfularc sign)
 

 診断

理学所見で整形外科テスト(Neer,Hawkins)、腱板に対して筋出力の比較、肩甲骨の安定性を評価するテストを実施しています。
単純レントゲン画像は、肩峰下骨棘サイズを計測しています。また、腱板へのダメージ、肩峰下滑液包の滑走面の異常を超音波画像診断装置で評価します。
 

単純レントゲン画像


 
※上図 鏡視下手術において骨棘を削る範囲・深さの評価をします。
 

治療

当院の外来では超音波ガイド下でヒアルロン酸の注射療法や姿勢指導、棒体操指導等を行い、リハビリテーションで上腕骨や肩甲骨の動き、体幹・姿勢指導を中心に症状の改善を図っています。
リハビリテーションや注射療法で効果がなければ手術療法を考慮し、関節鏡視下肩峰下除圧術を施行します。また、腱板断裂を伴っている場合は関節鏡視下腱板修復術を追加します。

肩関節の担当医

腱板修復術の術後リハビリテーション

Ver.2.2019.11.18
AR-Ex 尾山台整形外科
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