surgery

半月板切除術(鏡視下)

半月板損傷は、膝関節の衝撃を吸収し安定性を保つ半月板が傷つく状態です。特に損傷片が激しい痛みや膝が動かせなくなる「ロッキング」を引き起こす場合、手術が必要です。本治療(鏡視下半月板切除術)は、傷ついた半月板の一部を最小限に取り除く、身体への負担が少ない治療法です。

治療の適応(対象となる方)

半月板切除術は、特に以下のような症状や状態にある患者様を対象とします。

  • 保存療法(リハビリテーション、薬物療法など)を数ヶ月続けても、膝の痛みや腫れが改善しない方。
  • 損傷した半月板が関節に挟まり、「ロッキング」と呼ばれる急激な激痛が繰り返し起こる方。
  • 損傷部位が血流に乏しい領域にあり、縫合術による修復や自然治癒が見込めないと診断された方。
  • 損傷を放置することで、将来的に変形性膝関節症へ進行するリスクが高いと診断された方。

手術術式の選択

半月板損傷の治療には「半月板縫合術」と「半月板切除術」があります。当グループでは半月板の温存を優先しますが、損傷の状態に応じて最適な術式を選択します。切除術は、損傷が血流に乏しい部位や、断片化が進んだ変性断裂の場合に推奨されます。

切除術と縫合術の比較

術式方法の概要回復期間の傾向主な適応
鏡視下半月板切除術損傷して機能しない部分を最小限切除非常に早い(早期の荷重訓練が可能)血行の乏しい部位の損傷、変性断裂
鏡視下半月板縫合術損傷部位を縫い合わせる長い(術後数週間の荷重制限が必要)血行の良い部位の損傷、急性期の損傷

手術の詳細

半月板切除術は、体への負担が非常に少ない関節鏡を使った手術です。

麻酔・所要時間

  • 麻酔方法: 腰椎麻酔や全身麻酔、または併用を選択します。
  • 手術時間: 通常15分から30分程度で完了します。

手術・治療手順

  1. 関節鏡の挿入: 膝関節周囲に約5mmの小さな切開を2~3箇所設け、カメラ(関節鏡)と手術器具を挿入します。
  2. 損傷部の確認: 関節鏡で膝の内部をモニターに拡大し、損傷部位を確認します。
  3. 切除: ロッキングの原因となる、不安定な部分や損傷した部分のみを慎重に最小限切除します。
  4. 洗浄・縫合: 関節内を洗浄し、切開箇所を丁寧に縫合します。

入院・術後経過

  • 入院期間: 標準は3日間です。早期リハビリ導入のため短期入院を推奨しますが、状態により日帰り手術にも対応可能です。

術後経過

入院中の管理

切除術では関節の固定や荷重制限は基本的に不要です。術後すぐに理学療法士の指導のもと、可動域訓練や筋力訓練を開始し、回復を促進します。

退院後の注意点

再損傷予防のため、退院後も計画的にリハビリテーションを継続する必要があります。

  • 活動再開: デスクワークは術後1週間以内、立ち仕事は術後2週間~1ヶ月、軽い運動は術後1〜2ヶ月を目安に再開可能です。

期待される効果

本手術とリハビリテーションによって、以下のような効果が期待されます。

  • ロッキングや鋭い痛みの解消
  • 膝の動きの改善、日常生活動作の円滑化
  • 活動的な生活やスポーツへの早期復帰
  • 変形性膝関節症への進行リスクの予防

手術のリスクと合併症

一般的なリスク

出血、感染、疼痛、深部静脈血栓症などがあります。

切除術特有のリスク

切除量が大きい場合の関節不安定性、および長期的な変形性関節症の発症リスクが指摘されています。当グループでは半月板の機能温存を最優先とし、術後の徹底した運動療法でリスク軽減を目指します。

費用について

関節鏡視下半月板切除術は保険適用です。

概算費用(3割負担)の目安は、入院期間3日間の場合で、10万円~14万円程度となります。

上記費用は概算です。高額療養費制度の適用や医療費控除についてもご相談いただけます。

当グループでの治療・手術の特長

アレックスメディカルグループは、スポーツ整形外科専門グループとして、Arthroscopy(関節鏡)、Rehabilitation(リハビリ)、Exercise(運動療法)の3分野を統合した集学的治療を提供します。

低侵襲な鏡視下手術の追求(Arthroscopy)

最小限の切開で最大の治療効果を追求。低侵襲な手法により、傷が小さく、術後の痛みや筋力低下のリスクを抑え、早期回復・早期復帰を可能にします。

根拠に基づいた回復プログラム(Rehabilitation)

手術医師と理学療法士が連携し、病態に合わせた最適な回復プログラムを処方。超音波診断装置で治療部位を観察しながらリハビリを進め、正確で効果的な回復を目指します。

再発予防と完全復帰を目指す運動療法(Exercise)

再発予防と強靭な身体づくりを重視。理学療法士、トレーナーなどが連携し、リスク管理のもとで、目的に合わせたトレーニングを提供します。保険診療終了後も継続的なサポート体制が整っています。

よくあるご質問

Q. 手術は痛いですか?

A. 麻酔下で行うため、術中に痛みはありません。術後は痛みの管理を徹底します。

Q. 入院期間はどれくらいですか?

A. 標準的な入院期間は3日間です。状態によっては日帰りも可能です。

Q. 術後すぐに歩けますか?

A. 切除術は荷重制限が少ないため、術後数時間から翌日には歩行訓練を開始し、早期に日常生活へ復帰できます。

Q. スポーツ復帰はいつ頃可能ですか?

A. 軽度の運動は術後1〜2ヶ月を目安に可能です。本格的な競技復帰は、専門チームが回復度を評価しながら指導します。

関連する疾患について

  • 膝半月板損傷
  • 変形性膝関節症

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