symptoms

股関節がつまる

こんな症状はありませんか?

股関節の奥や前面に感じる「つまり」や「引っかかり」は、多くの方が単なる体の硬さや疲労と見過ごされがちですが、股関節や周囲の組織にトラブルが始まっている初期段階の大切なサインである可能性があります。もし、以下のリストに挙げられるような動作で、股関節に不快感、抵抗感、または動き出しの悪さを感じることがあれば、注意が必要です。

  • 長時間座っていた後や、朝起きて最初に立ち上がろうとする時に、股関節が固まっていて動きにくい、またはスムーズに動作できない感覚がある。
  • あぐらをかく時、床にしゃがむ時、または足を組むといった動作で、股関節の奥に強い抵抗感や引っかかりを感じて、動きが途中で止まってしまう。
  • 靴下を履こうとする時や、足の爪を切ろうと足を上げる時に、股関節の動きが制限され、やりにくいと感じる。

こうしたつまりや引っかかりは、股関節のトラブルの始まりかもしれません。違和感のタイプによって、原因が筋肉の緊張にあるのか、それとも関節の構造的な問題にあるのかを考えることができます。

この症状が考えられる主な原因

股関節のつまり感は、「筋肉や姿勢の問題」と「関節の形や構造の問題」の二つの要因が複雑に絡み合って発生していることがほとんどです。原因を特定し、両方に対応することが大切です。

  • 長時間の座りすぎによる筋肉の硬さ: デスクワークなどで座る時間が長い生活を続けていると、背骨から骨盤、太ももにかけてつながる重要な筋肉「腸腰筋(ちょうようきん)」が縮んだまま硬くなりやすい状態になります。この筋肉が硬くなると、立ち上がる際に股関節の動きが制限され、これがつまり感の主要な原因となります。
  • 骨盤の傾きによる関節のズレ: 腸腰筋が硬くなると、骨盤が前に倒れやすくなり(骨盤の前傾)、股関節の位置関係がわずかにずれてしまいます。この微妙なバランスの崩れが、股関節の動きをぎこちなくさせ、引っかかりやつまりとして感じられることがあります。
  • 関節の骨同士の軽い衝突: 股関節を深く曲げたり、内側にひねったりする特定の動作をした際に、太ももの骨と骨盤の一部がぶつかり合ってしまうことがあります。この骨同士の異常な接触が、鋭い「詰まる感じ」や抵抗感、そして痛みを引き起こす原因です。

これらの原因の背景には、股関節を支えるお尻の筋肉(中殿筋など)や体幹の深層筋の働きが弱まり、関節の動きが不安定になっていることが関係している場合も少なくありません。

症状に関連する疾患

股関節のつまりや引っかかりは、以下のような特定の疾患の初期症状として現れていることがあります。違和感を放置せず、早期に専門家の診察を受けて適切な治療を受けることが非常に重要です。

  • 変形性股関節症: 関節のクッションである軟骨がすり減り、変形により関節の炎症や破壊が進行する疾患です。つまり感や動き出しにくさは、この疾患の非常に初期段階で現れることがあり、進行すると立ち上がりや歩行時の強い痛みに繋がります。
  • 臼蓋形成不全: 生まれつき股関節の受け皿(臼蓋)が浅く、関節が不安定な状態を指します。この不安定さを補おうとして股関節周囲の筋肉に過度な緊張が生じやすく、つまり感を感じる原因となります。
  • グローイン ペイン シンドローム(鼠径部痛症候群): 特にキック動作や急な方向転換が多いスポーツ選手に多く見られる股関節周囲の慢性的な痛みや違和感の総称です。この症候群の一部として、股関節前面のつまり感が現れることがあります。
  • 関節リウマチ: 免疫の異常によって全身の関節に炎症が起こる病気で、股関節にも炎症や腫れ、痛みが起きることがあります。これにより、股関節の動きがスムーズでなくなり、つまり感として感じられることがあります。

併せて見られる関連症状

股関節のつまりや引っかかりを放置すると、問題が股関節内にとどまらず、身体の他の部位へ影響を及ぼし、不調が広がってしまうことがあります。

  • 股関節の強い痛み:つまりが悪化し、動作時に鋭い痛みが起こるようになることがあります。
  • 可動域の制限:靴下を履く、しゃがむ、あぐらをかくといった、股関節を深く曲げる動作が難しくなります。
  • 歩行時の変化:無意識にかばうことで、歩幅が小さくなったり、足を引きずるような歩き方になったりします。
  • 慢性的な腰痛:股関節の動きの悪さを腰が補おうとすることで、腰に負担がかかり痛みが起こりやすくなります。
  • 膝の痛み:股関節の代わりとして膝を使いすぎることになり、膝関節に不必要な負荷がかかり、痛みを引き起こします。

違和感は単なる局所の問題ではなく、身体全体のバランスを崩し、治療の難易度を上げる全身的なリスクへと発展する可能性があります。違和感が続く場合は早めの対応が大切です。

違和感は身体からの早期警告信号です

股関節の「詰まる感じ」や「引っかかり」は、関節内の摩擦が増え、将来的な変形につながる可能性のある重要な早期警告です。私たちは、丁寧な問診や動作評価を通じて、つまりの原因(筋肉の硬さや骨盤の傾きなど)を正確に見極めます。原因特定後は、股関節を安定させるための運動指導やリハビリテーションといった適切な保存療法へと進み、症状の改善と進行の予防を目指します。違和感を放置せず、早期に専門家にご相談いただくことが、活動的な生活を守るための最善の選択です。

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