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股関節を動かすとコキコキ音が鳴る

こんな症状はありませんか?

日常生活の中で、股関節の周りから「コキッ」「ポキッ」「ゴリッ」といった音が鳴ることはありませんか?股関節は、歩行や立ち上がりといった動作の土台となる非常に重要な関節です。痛みがない場合でも、音が繰り返し鳴るのは、関節や周囲の筋肉に負担がかかり、バランスが崩れているサインかもしれません。特に、以下の症状に心当たりがある場合は注意が必要です。

  • 歩き始めや、椅子から立ち上がる際に、股関節の付け根や太ももの外側で「コキッ」「パキッ」と音が鳴る。
  • 音は鳴るが、特に痛みはないため、放置してしまっている。
  • 股関節を大きく回すストレッチや、特定の動作をしたときに、「ゴリッ」「バキッ」といった摩擦を感じ、違和感や痛みを伴う。
  • 最近、股関節の音と同時に、腰や膝など他の部位にも痛みを感じ始めた。
  • 音が「ギシギシ」「コツコツ」といった不快な感覚に変わり、動かしにくさや痛みが伴うようになった。

この症状が考えられる主な原因

股関節の音が鳴るメカニズムは、発生源によって主に三つのタイプに分類されます。ご自身の症状と照らし合わせ、どのタイプに該当するか確認してみましょう。音が繰り返し鳴る場合は、関節の偏りや筋肉の緊張が続いている可能性があります。

  • 関節内の気泡が弾ける音 これは、関節液に含まれる気泡が、関節を動かした際の圧力変化で弾けることで発生する音です。「ポキッ」と軽い音が一度鳴るだけで、痛みや違和感を伴わない場合が多く、病気のサインである可能性は低いとされています。しかし、頻繁に鳴る場合は、関節の動きに偏りやクセがあるサインかもしれません。
  • 筋肉や腱が骨にこすれる摩擦音(弾発股のメカニズム) この音は医学的に「弾発股(だんぱつこ)」と呼ばれます。股関節を支える筋肉や腱が硬くなることで、動かした際に骨の出っ張り(大転子など)を乗り越える瞬間に引っかかり、摩擦が生じて発生します。姿勢の悪さや運動・加齢による筋力低下が、筋肉の硬直を引き起こし、音とともに炎症や痛みを伴うようになることがあります。
  • 関節のクッション(軟骨)がすり減る音(摩耗音) この「ギシギシ」「コツコツ」といった不快な音は、最も注意が必要です。長年の負荷や加齢により軟骨がすり減り、関節の表面が滑らかでなくなると、動かすたびに骨同士がこすれ合い、音を立てるようになります。この摩耗音は、変形性股関節症の初期や進行のサインであることが多く、痛みや動きにくさを伴うため、特に注意が必要です。

痛みがない音であっても、それが繰り返し鳴ることは、特定の筋肉に過剰な負担がかかっている証拠です。この摩擦や偏りを放置してしまうと、時間の経過とともに慢性的な炎症を引き起こしたり、関節の変形を早めてしまうリスクが高まるため、特に痛みを伴う場合は、できるだけ早く専門家による評価を受けることが重要です。

症状に関連する疾患

股関節の音を伴う症状の裏には、以下の代表的な疾患が隠れている可能性があります。特に「摩耗音」や痛みを伴う「摩擦音」は、これらの疾患と密接に関連しています。

  • 弾発股(Snapping Hip) 筋肉や腱が骨をこすることで「コキッ」「バキッ」といった音が鳴る症状の医学的な名称です。筋肉の硬さやアンバランスが主な原因で、初期は音だけですが、放置すると摩擦によって炎症が起き、痛みを伴うようになります。
  • 変形性股関節症 加齢や長年の負担により、股関節の軟骨がすり減り、骨が変形していく進行性の病気です。軟骨のすり減りによって「ギシギシ」という摩耗音が発生しやすく、進行すると歩行時や安静時にも強い痛みを伴うようになります。
  • 臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん) 生まれつき骨盤側の股関節の受け皿(臼蓋)が浅い状態(股関節の屋根が足りない状態)を指します。構造的な不安定性があるため、他の人よりも軟骨に負担が集中しやすく、若いうちから変形性股関節症へ移行するリスクが非常に高い疾患です。

併せて見られる関連症状

股関節から音が鳴るだけでなく、以下の症状が同時に現れた場合は、関節や周囲の組織に炎症が起きている、あるいは病気が進行しているサインです。これらの症状は、股関節の機能低下を補おうとする結果として現れることもあります。

  • 動作時の痛み 歩き始めや、階段の上り下り、椅子からの立ち上がりなど、体重がかかる動作で股関節の付け根に痛みが走るようになった場合、炎症や軟骨のすり減りが進行している可能性があります。
  • 動作の制限 足の爪切りや靴下を履く、しゃがむといった、股関節を深く曲げたりひねったりする日常動作が、痛みや引っかかりのためにやりにくくなります。
  • 姿勢の悪化と二次的な不調 股関節の不安定性をかばうことで骨盤が歪み、慢性的な腰痛や膝の痛み、体の疲れやすさなどが連鎖的に生じることがあります。
  • 脚の長さの左右差 症状が進み、関節の変形が大きくなると、左右の脚の長さが目に見えて異なってくることがあります。
  • 安静時の痛みや夜間痛 関節の炎症や変形がかなり進むと、活動していない安静時や、夜間に眠っているときでも股関節の強い痛みを感じるようになります。これは早期に専門的な対応が必要な状態です。

これらのサインは、関節の損傷や病気の進行を示している可能性があります。音だけでなくこれらの症状も感じた場合は、将来の健康を守るためにも、早期に専門的な対応を受けることが大切です。

股関節の音は、あなたの体からの大切なサインです

股関節から音が鳴ることは、体のバランスが崩れ、将来的な変形につながる可能性を示す大切なサインです。特に軟骨のすり減り(変形)が初期段階であれば、手術などの外科的な治療を行わずに、保存療法で進行を防ぐことが基本となります。

アレックスメディカルグループでは、音の原因が筋肉のアンバランス、骨盤の歪み、あるいは関節そのものの問題など、どこにあるのかを問診と触診、動作確認を通じて丁寧に特定します。この評価に基づき、股関節への負担を減らし、安定性を高めるための「一人ひとりに合わせた改善への取り組み」をご提案します。

治療の中心は、硬い筋肉を緩めるストレッチ指導、股関節の土台となる筋肉を強くする運動、そして姿勢の癖を見直す生活習慣の修正といった運動療法と生活習慣の修正です。私たちは、正確な評価と、保存療法を中心とした段階的な計画実行を通じて、患者様の痛みのない生活をサポートいたします。

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