睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは
 
睡眠中に何度も呼吸が止まる疾患です。
医学的には10秒以上呼吸が止まることを「無呼吸」といい、睡眠中に1時間に5回以上、無呼吸の状態が確認されると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
1時間あたりの無呼吸状態および低呼吸状態の回数をAHI(Apnea Hypopnea Inndex=無呼吸低呼吸指数)と呼び、睡眠時無呼吸症候群の重症度を示す指標となります。
 

睡眠時無呼吸症候群の症状
 
  • 睡眠中の大きなイビキ
  • イビキのあと、呼吸が止まる
  • 突然呼吸が苦しくなって目が覚める
  • 起床時に頭痛・のどの渇きがある
  • 起床時~日中にかけての倦怠感
  • 日中の強い眠気
  • 集中力・記憶力の低下

睡眠時無呼吸症候群の検査
 
簡易アプノモニター
ご自宅で行うスクリーニング検査です。
専用の機器をご自宅にお届けし、主に鼻や口での呼吸の状態と、血中酸素濃度を測定します。
この検査で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合、さらに精密検査を行ないます。
3割負担で3,000円前後 の検査です。
ポリソムノグラフィー
当院から提携施設に紹介し、1泊の入院検査となります。
呼吸状態や血中酸素濃度に加え、脳波や筋電図なども測定し、無呼吸の頻度・時間、睡眠の質への影響を調べます。
3割負担で30,000円前後 の検査です。

睡眠時無呼吸症候群の治療
 
持続陽圧呼吸療法
一般的に「C-PAP」と呼ばれる専用の装置を用います。
鼻に装着したマスクから送り込まれる空気の圧で、空気の通りを確保する装置です。
マスクにはいくつか種類があり、ご自身で試しながら決定していくことができます。
なお、送られてくる空気圧が強いなどの不具合がある場合は、お気軽に医師にご相談ください。

 
合併症
 
高血圧、動脈硬化
全身に酸素・血液を送り出すために心臓の脈拍が上がり、高血圧に繋がります。
高血圧の状態が長く続くと、血管が張り詰めた状態も長く続くことになり、徐々に血管の弾力が失われていきます。
血管の弾力性が低下すると、血管壁が厚く硬くなり、動脈硬化を招きます。
心疾患、脳血管障害
動脈硬化を放置すると、様々な合併症を引き起こします。
代表的なものでは、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞が挙げられます。
そのほかに腎臓の血管が動脈硬化を引き起こす腎硬化症、腎機能が低下する慢性腎臓病に進展するリスクが高まります。
糖尿病、耐機能障害
あまり知られていませんが、肥満・非肥満を問わず、糖代謝異常の発生に関わることがあります。
糖尿病、耐糖能異常、糖・脂質代謝異常に罹患した場合の死亡リスクが高まります。

オンライン診療のご案内
 
現在、当院ではオンライン診療を導入しています。
各種検査が終了し、かつ2回目以降の受診であれば、オンライン診療の対象となります。
お仕事でなかなか通院できない場合などにご検討ください。
詳細は こちらをご覧ください
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