動注治療〜モヤモヤ血管治療〜

動注治療とは

炎症が生じると身体の反応として正常な血管とは別に異常血管「モヤモヤ血管」が増えます。
モヤモヤ血管が増えるときに一緒に痛みを感じる神経も増えて、症状にでてきます。
動注治療とは痛みの原因になっているモヤモヤ血管(新生血管)に対して近くの動脈から抗生物質を注入し、抗生物質の粒子でモヤモヤ血管を閉塞させることで疼痛の軽減を期待する治療です。

対象疾患

手:へバーデン結節、CM関節症
肘:外側上顆炎(テニス肘)、内側上顆炎(ゴルフ肘)
足:足底腱膜炎、アキレス腱炎、外反母趾
治療ができない方
・抗生物質(カルバペネム系抗生物質製剤)にアレルギーのある方
・血液をサラサラにするお薬を服用している方
副作用
・注入した際に皮膚の変色や痛み、違和感が生じることがありますが、一過性です。ほとんどは数十分~数時間で改善します。
 末梢の皮膚の色調変化や皮下出血が2~3週間続くこともありますが、自然に解消されていきます。
・抗生物質に対するアレルギー反応も一定数生じます。蕁麻疹や吐き気、ショックなどが挙げられ、その中でも治療を要するケースは0.4%と言われています。

治療費

保険適応外となりますので自由診療として全額患者様負担となります。
部位 片側費用(税別) 両側費用(税別)
25,000円 35,000円
30,000円 40,000円
30,000円 40,000円
 

当日の流れ

①    診察室で行います。局所麻酔をしたうえで、血圧計で血流を一時的に駆血します。
②    痛みがある近くの動脈に注射針か点滴用チューブを挿入します。
③    抗生物質を溶かした薬液を注入します。
④    止血のために5分ほど圧迫をします。※外来でおこなう日帰り治療となり、治療自体は5分程度、その後5分間の圧迫止血をしたら終了です。

担当医師

久保 貴敬(スポーツ整形外科医)
AR-Exグループ クリニック