膝半月板損傷

半月板損傷



膝関節の中には関節内を保護するための役割を持つ半月板が存在します。
半月板に亀裂が生じたりかけたりすると膝を動かすときに引っかかったり、痛みを引き起こします。
若年者から高齢者まで発症し、半月板が損傷した状態をそのまま放置しておくと、慢性化して変形性膝関節症になってしまう恐れがあるため、適切な診断と治療が必要です。
 

原因


膝関節の間には半月板というものがあり、内外惻にそれぞれあり、膝にかかる圧力を分散したり、クッションの役割をしています。(上の図の赤いC型)

外傷性の場合、体重かけた状態で膝を捻ったり、衝撃が加わると損傷してしまうことがあります。

非外傷性の場合、高齢になると加齢により半月板が弱くなってるところに外力(日常生活動作)が加わり損傷してしまう場合があります。

症状



膝を動かす際に痛みを引き起こしたり、運動時などの曲げ伸ばしで、引っかかり感などが生じます。
重症になると膝に水が溜まったり、激痛により歩けなくなってしまうことや、損傷した半月板が引っ掛かり、膝の曲げ伸ばしが円滑に行えなくなります。

診断

徒手検査や症状からもある程度予測可能です。
単純X線写真(レントゲン)では、半月板は写りません。なので検査や症状から半月板損傷が疑わしければMRI検査します。
 
(正面像)       (側面像)

関節の間が白く映ると(高信号)と半月板が損傷し、炎症を起こしているサインです。

治療

保存療法

薬物療法
抗炎症薬などので炎症や疼痛を抑えます。

運動療法・リハビリ
半月板に局所的な圧をかからなくするために筋力トレーニングや膝が伸びないとストレスが多くかかるためストレッチを行います。
その中でも自宅でできるメニューをいくつか紹介いたします。

①太もも(大腿四頭筋)のトレーニング

方法
膝の下に枕入れ、膝を伸ばしながら踵を浮かせます。その状態で3〜5秒キープしましょう。太ももの前の筋肉を使うことを意識しながら枕をつぶします。

②もも裏(ハムストリング)のストレッチ

方法
ひもやバスタオルなどを足に引っ掛けて手で引っ張ります。この時に、膝が曲がらないようにしましょう。伸びてるのを感じるところで20〜30秒キープしましょう。

③ふくらはぎ(下腿三頭筋)のストレッチ

方法
ひもやタオルを指の付け根に引っ掛けて、手前に引っ張ります。伸びてるのを感じるところで20〜30秒キープしましょう。
手術療法
保存療法でも症状改善しない場合は手術療法で原因の半月板を手術します。
手術法には、摘出する切除術と縫い合わせる縫合術があります。
手術については担当医と相談の上決定します。
当院では月曜日に診療を行っている久保医師が手術を行っています。
 
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