COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(シーオーピーディー)とは何か
COPDはChronic Obstructive Pulmonary Diseaseの頭文字をとった略語です。日本語ではそのまま直訳で慢性(まんせい)閉塞性(へいそくせい)肺(はい)疾患(しっかん)といいます。
主にタバコが原因で肺にダメージを負って肺の機能が低下した疾患です。
COPDを「疾患」「病気」であると捉えて適切な治療を受けることが重要です。
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COPDの症状
COPDの主な症状は咳(せき)、痰(たん)、息切れです。喫煙歴があり咳、痰、息切れの症状のあるかたはCOPDの可能性がありますので診察や検査を受けることをお勧めします。
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COPDの検査と診断
COPDと診断するためには呼吸機能検査(肺活量検査)が欠かせません。長期の喫煙歴に加えて咳、痰、息切れの症状がありCOPDが疑われる方は呼吸機能検査を受けましょう。
呼吸機能検査で閉塞性換気障害を認めたらCOPDの診断に至ります。
COPDの治療
①治療の前提となるのは禁煙です。禁煙してもタバコによって壊れた肺はもとのきれいな肺には戻りませんが、
それ以上の進行を抑制し症状を改善させる効果が期待できます。
②さらに吸入薬による治療が基本となります。
吸入薬には様々な種類があります。
3種類の成分が含まれており、症状や状態に合わせて1~3種類の成分の含まれる吸入薬を使用します。
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COPDにおける急性増(きゅうせいぞう)悪(あく)と予防接種
COPDでは急性増悪(単に増悪ともいう)と呼ばれる急激な呼吸状態の悪化を生じることがあり注意が必要です。COPDの増悪は人工呼吸器を要するほどの呼吸状態の悪化を招くことがあり時に致命的になりえます。
COPDの増悪の原因になるのが風邪や肺炎などの感染症です。
このため、COPDにおいてはインフルエンザや肺炎球菌に対する予防接種を積極的に行う必要があります。