症例紹介 オスグッド・シュラッター病に対しての治療
治療前の状態
年齢:12歳 性別:男診断名:両オスグッド・シュラッター病
現病歴:2019年夏頃他院受診し、オスグッドの診断。湿布薬で対応していた。
紹介された他院で治療・テーピングしてサッカーの練習や試合に参加していたが改善せず当院受診。
オスグッド・シュラッター病の治療
画像検査(レントゲン)
赤い丸で囲んだ部分を見ると脛骨の骨の表面がはがれてるように見えます。
画像検査(MRI)
赤い丸の中で白く映っている部分は炎症が起きている部分です。
右の画像では軟骨がはがれ炎症が起きています。左の画像では筋肉が骨に付着する腱の部分に炎症が起きています。
治療内容
MRI状で軟骨が剥がれている部分に対して衝撃波を照射しました。
注射はこのようにエコー下で行いました。
赤い◯のところに炎症が起きていたため注射しました。
治療経過
この症例は2年以上痛みが続いている症例です。歩行時やしゃがみ込み時の痛みが続いているため来院しました。
痛みの程度としては10段階で痛みを表し、10が1番痛みが強いとすると初診時は右が7.9、左が8.8でした。
体外衝撃波施行後は右4.3、左5.3に軽減しました。膝の靭帯にも炎症が起きていたため両膝に抗炎症薬を注射し、その日は終了としました。
翌週来院された際は右0.6、左2.0と痛みが軽減していました。筋肉の柔軟性の低下や筋力の低下がみられたので同日リハビリを開始し、体外衝撃波は終了となりました。
現在はリハビリ加療中で右0.3,左1.0と痛みが改善しています。