第2回アジアパシフィックShoulder&Elbowシンポジウム 日米ベースボールスポーツメディスンミーティング 参加報告

11月30日(土)〜12月1日(日)に開催された日米ベースボールスポーツメディスンミーティングに参加してきました。この会は野球に携わる日本・アメリカの医師、理学療法士、トレーナーが、投球における怪我についてそれぞれの国での取り組みを発表する内容でした。全体として投球による怪我をした選手の身体の診方に大きく違いはなく、特に「肩甲骨の位置関係」についてはどちらの国でも重要視していました。


違いがあるとことすれば、肘の手術数はアメリカの方が圧倒的に多いという違いがありました。アメリカでは「トミー・ジョン手術」という肘の内側の靭帯を治す手術が有名です。安全性が高いことから若い選手も多くこの手術を受けるそうです。しかし日本では高校野球で言えば約2年半の期間の中で投球ができなくなる時期が発生するとなると、手術という選択には慎重にならざるを得ません。日本ではリハビリを行っても頑固で取りきれない痛みがある場合や、関節の緩さが大きい場合は手術をしますが、それ以外の場合はリハビリ中心に治療することが多いようです。この点については今後も議論されることと思いました。
今回学んだことを今後のリハビリに活かして、患者様により良い治療を提供できるように研鑽していきます。


 
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