肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチン接種

・肺炎球菌による肺炎は成人肺炎の原因で最多で、重症化する可能性もありますが、予防接種を受けることができます。
・肺炎球菌ワクチンには2種類あり、特に高齢者や持病を持つ方は両方接種することで予防効果がより高まることが期待されます(初回ニューモバックス®については市町村から助成が受けられる場合がありますのでご確認ください)
・インフルエンザで起こる肺炎の6~7割は、肺炎球菌によるものといわれています。
・肺炎は命に関わる疾患ですので健康で長生きするためにも積極的な予防接種をお勧めいたします。
・肺炎球菌ワクチン接種希望の方は上田整形外科内科にご相談下さい。
担当医より
 ワクチン接種担当をしている内科医師の 梁秀鼎(やんすじょん) です。肺炎球菌による肺炎は市中で罹患する肺炎の中で最も多くの割合を占めておりますが、重症化すると命に関わる場合があることも知っておかなければなりません。 インフルエンザウイルス感染に続発して発生する肺炎の中にも肺炎球菌が原因となる場合があります。このため、インフルエンザウイルスの予防接種だけでなく肺炎球菌に対する予防接種を受けることが重要です。 肺炎球菌による肺炎に対しては2種類の肺炎球菌ワクチンがあり、年齢や持病などの要件を満たせば両方のワクチンを接種することができ相乗効果が期待できます。 当院では上田市からの肺炎球菌ワクチン接種の案内をお持ちでない方も接種可能ですので是非一度ご相談ください。

肺炎球菌性肺炎とは

・肺炎球菌性肺炎は肺炎の中で一番多い
肺炎球菌による肺炎は成人の肺炎(特に市中肺炎)の原因微生物の中で最も多くの割合を占め、「成人肺炎診療ガイドライン2017」によると、日本国内での肺炎球菌による肺炎の頻度はおそよ18%とされています。
・肺炎球菌性肺炎は重症化し致命的になるリスクがある
肺炎球菌による肺炎は急速に重症化して命に関わることがあります。菌が血流に入り込んで全身を回ったりすることもあり、肺炎球菌による髄膜炎の合併などにも注意が必要です。
・肺炎球菌性肺炎は予防の手立てがある
肺炎球菌による肺炎に対しては、マイコプラズマやインフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などによる肺炎とは異なり、予防接種による予防の手立てがあります。このため高齢者や持病のある方には積極的な予防接種が推奨されます。

肺炎球菌ワクチンの種類

・肺炎球菌ワクチンにはニューモバックス®とプレベナー®の2種類がある
肺炎球菌ワクチンにはニューモバックス®とプレベナー®の2種類がありそれぞれ接種方法や作用が異なります。このため、高齢者や持病のある方に対しては両方のワクチンを接種することでより予防効果が高まることが期待されます。
 
ニューモバックス®(23価) プレベナー®(13価)
接種方法 皮下注射 筋肉注射
接種回数 5年毎に反復接種 単回接種(反復接種不要)
接種時期 65,70,75…歳時に接種(目安) 23価と一定間隔必要
費用 初回は市町村より助成あり
2回目以降は自費
価格:7700円(税込)
自費接種
価格:11000円(税込)
 

肺炎球菌ワクチン接種スケジュール


ニューモバックス®の肺炎球菌ワクチンのみが、65歳以上の高齢者を対象とした定期接種となっていますが、プレベナー®ワクチンは防御範囲はやや狭いものの、1回の接種で免疫を獲得でき、長期間予防効果あるため、上田整形外科内科では併用接種をお勧めしています。 先にニューモバックス®による肺炎球菌ワクチンを接種された方は1年程期間を空けて、プレベナーワクチンの接種をご案内しています。プレベナー®ワクチン接種接種から 半年以上 またニューモバックスによる肺炎球菌ワクチン接種から 5年以上空けて 、2回目のニューモバックス®の肺炎球菌ワクチンを接種される方法を勧めております。それ以降は 5年間隔 でニューモバックス®を定期的に接種していきます。ご興味がある方は当院にご相談下さい。

肺炎球菌ワクチン接種費用

・ニューモバックス®  
5年毎の接種スケジュールとなります
初回は市町村からの費用の一部助成が受けられることがあります
2回目以降の接種は自費となります(税込7700円)
・プレベナー®    
1回のみの接種となります
自費接種となります(税込11000円)

肺炎球菌ワクチン接種をお勧めする方

・高齢者 特に70歳以上の方
・心臓や呼吸器に慢性疾患のある方
・糖尿病の方
・腎不全や肝機能障害のある方
・脾臓摘出などで脾機能不全のある方 
肺炎球菌ワクチンの公費による補助(上田市)
 上田市民であり、その年度に65・70・75・80・85・90・95・100歳となる方で、希望により、初めて成人用肺炎球菌ワクチンを接種する場合、上田市の補助により一部公費負担で予防接種が受けられます。公費により接種することができるのはニューモバックス®です。  
上田市では毎年4月に対象者にお知らせをしています。通知が届いておりましたら接種を受けることをお勧めします。なお、対象にならない方で御心配の方は、任意接種(全額自己負担)としての上田整形外科内科で接種もできますので内科担当の梁医師に御相談ください。
自己負担(公費の場合):2,000円
ただし、生活保護受給者は、無料受診証を利用することで無料となります。  

帯状疱疹ワクチン接種

・帯状疱疹は「水痘・帯状疱疹ウイルス」によって引き起こされ、体内に潜伏していた「水ぼうそう」のウイルスが免疫力の低下(加齢やストレス)に伴い再活性化することで発症します。
・一部は帯状疱疹後神経痛として長期にわたる神経痛の症状に悩まされる場合があります。
・帯状疱疹には2種類のワクチンがあり、50歳以上で接種可能となりますので接種を希望される方は当院までご相談下さい。

帯状疱疹について

・帯状疱疹の原因は「 水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス 」によって引き起こされます。
水痘(すいとう)はいわゆる「水ぼうそう」として知られています。
1.みずぼうそう(水痘)
はじめて感染したときは水疱瘡として発症します。
2.潜伏感染
みずぼうそうが治った後もウイルスは長い間体内に潜んでおり、普段は免疫力によって活動が抑えられています。
3.免疫力低下
加齢やストレスなどで 免疫力が低下 するとウイルスが再活性化します。
4.ウイルスが神経に沿って移動、皮膚に到達し 帯状疱疹を発症 します。

日本の成人の約9割 の方が、水痘・帯状疱疹ウイルスを体内に持っているとされ、 これらの方々が帯状疱疹になる可能性があります
 
帯状疱疹の 発症率 は、 50歳代 から 高くなります
帯状疱疹患者の 約7割 50歳以 上という報告もあります。
日本では80歳までに、 約3人に1人が帯状疱疹になる と言われています。



・帯状疱疹は神経や皮膚の症状を認める
「水痘・帯状疱疹ウイルス」の再活性化により帯状疱疹を発症すると、主に皮膚や神経の症状を認めます。皮膚には「水ぶくれ(水疱)」が部分的に出ることが特徴的です。また、帯状疱疹後神経痛と言われる神経痛の症状が後遺症として残ることがあるため早期の治療が必要です。
・帯状疱疹には抗ウイルス治療を行う
帯状疱疹に対しては通常、抗ウイルス薬の内服治療や痛みやしびれに対する治療を行います。
治療は早期に開始することが大切です。神経痛の後遺症(帯状疱疹後神経痛)を防ぐためにも医療機関を受診し早期治療を受けましょう。
 

帯状疱疹の症状について

水ぶくれを伴う発疹 が、体の 左右どちらか 帯状 に現れます。
ズキズキ、チクチク、ヒリヒリなどの 強い痛み を伴う事が多く、症状は3~4週間程続きます。
多くは腕や胸、背中に発症 しますが、稀に顔や頸などにも発症することがあります。

水ぶくれを伴う赤い発疹が出現し、次のような生活への支障が発生したら帯状疱疹を疑って下さい。
・痛みが酷くて体を動かせない
・痛くて家事や仕事が出来ない
・痛みが酷くて眠れない
帯状疱疹後の後遺症
帯状疱疹の皮膚症状が改善した後も神経痛の症状が数か月~数年にわたって残ってしまう場合があります。これを 帯状疱疹後神経痛 と呼びます。50歳以上でおよそ 2割 程度がこうした帯状疱疹後神経痛を認めると言われています。
稀に”目”の合併症として角膜炎などによる視力低下、失明、”耳”の合併症として難聴、耳鳴り、めまいなど 障害・後遺症 が残る事があります。
こうしたことから生活の質(QOL)を低下させないためにも 発症予防や早期治療が極めて重要 です、

帯状疱疹ワクチン接種の効果

帯状疱疹はワクチン接種により発症を抑制することができます。ワクチンの種類により異なりますが、およそ半分から90%程度の発症抑制効果が得られます。

帯状疱疹ワクチンの種類

・帯状疱疹ワクチンには従来の水痘ワクチンとシングリックス®の2種類がある
帯状疱疹ワクチンには従来の水痘ワクチンとシングリックス®の2種類がありそれぞれ接種方法や作用が異なります。
 
従来の水痘ワクチン シングリックス®
ワクチンの種類 生ワクチン 不活性化ワクチン
接種対象 50歳以上 50歳以上
接種方法 皮下注射 筋肉注射
接種回数 1回接種のみ 2ヶ月あけて2回接種
費用(税込) 7500円 22000円/回
効果 発症を半分に抑制 発症を9割抑制

帯状疱疹の予防法

帯状疱疹の発症には”免疫力”が影響してます。ワクチンも予防の大切な方法の一つですが、 日頃からの体調管理 を心掛け、免疫力を維持することが大切です。
・バランスの良い食事をとる
・夜更かしをせず、十分な睡眠をとる
・過剰なストレスや疲労をしないように十分な休息をとる
・適度な運動を定期的に行いリフレッシュする
 
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