超音波検査

超音波検査とは・・・

•妊婦さんや心臓の検査など、様々な医療分野で用いられています。
•身体への負担が無い検査で、安全に誰でも受けることが出来ます。
•近年では、整形外科疾患の診断でも用いられる様になり、当院でも導入しています‼


こんな経験ありませんか?

レントゲンを確認しましたが、異常はないですね。
実は、整形外科の痛みにはレントゲンに異常を認めないこともあるのです‼
レントゲンは、「骨」を診るのに適しています。
変形や骨折などの検査には優れていますが、筋肉・靭帯など
軟部組織の状態は判らないのです


超音波検査の特徴 

その1:簡単・早い

 検査にかかる時間は数分、患部を露出できればすぐに検査できます。

その2:軟部組織の評価に特化

 足関節捻挫などの靭帯損傷や肉離れ、
腱板断裂など軟部組織の異常を見つけるのに特化しています。

軟部組織の状態を素早く発見できるため、レントゲンと並んで当院では画像検査の第1選択に利用しています。当然ですが、必要に応じてMRI・CTも撮影します。

実際の画像を見てみよう

症例1:38歳女性、踵の痛み

レントゲンでは、特に異常所見は認めません。
アキレス腱を痛がるため、超音波検査を行いました。
痛い足はアキレス腱の下が黒くぼやけていることが分かります。


アキレス腱の血流を診てみます。


赤と青の色が出ています。これは組織修復のために血管が集まっていることを示します。血流が多いほど、痛みは強いです。

これらの画像所見から、アキレス腱炎と診断しました。

症例2:49歳女性、ふくらはぎが痛い

運動中に突然「ふくらはぎ」に衝撃と痛みを感じました。

レントゲンでは異常を認めません。
アキレス腱の超音波検査を行うと、断裂が確認できました。
そのため、アキレス腱断裂と診断しました。
足首を底屈(下に向ける)と断裂部が接触することが確認できたため、
手術療法ではなく保存療法を選択しました。

6週間経過すると、断裂部が膨化し隙間が埋まってきたのが分かります。
しかし、まだ隙間があいてしまいます。
超音波検査を用いて腱の修復具合を評価することで、
運動負荷量を決める目安にもなります。

症例3:69歳男性 肩関節の痛み
主訴:数年前から、肩関節の痛みを感じる様になった。

肩関節のレントゲンでは、異常を認めませんでした。
超音波検査で肩の筋肉を診てみると、
赤丸部が黒くクレーター様に陥凹しているのが分かります。
腱板断裂と診断しました。

AR-Exグループ クリニック