各関節外来
専門的な関節治療で「より良い日常」を取り戻す
肩、足、股関節といった身体の重要な関節の痛みや不調は、歩く、走る、腕を上げる、といった日常の基本的な動作を大きく制限し、生活の質(QOL)を著しく低下させます。多くの患者様が「年のせいだから仕方がない」「そのうち治るだろう」と痛みを放置してしまう傾向にありますが、症状を悪化させたり、治療の選択肢を狭めてしまったりするケースが少なくありません。
長野整形外科クリニックでは、一般的な整形外科診療では改善が難しい慢性的な痛みや、複雑な構造を持つ関節の疾患に対し、専門的な知識と技術に基づく詳細な診断と治療を提供するために「各関節外来」を開設しています。単に痛みを抑えるだけでなく、痛みの根本的な原因を特定し、患者様一人ひとりのライフスタイルと目標に合わせた最適な治療計画をご提案することが、各関節外来の重要な役割です。
長野整形外科クリニックの専門性:患者様を支える3つの強み
当クリニックの外来は、患者様の機能回復を第一に考え、以下の3つの強みを軸に診療を行っています。これにより、診断からリハビリ、そして社会復帰まで、一貫して高品質な医療を提供することが可能です。
関節ごとのエキスパートによる精密な診療
当クリニックでは、肩関節、足関節、股関節の各分野に特化した医師が診療を担当します。複雑な関節の微細な損傷や機能障害について、専門的な知識に基づく詳細な分析を行います。一般的な診療で見逃されがちな症状も正確に把握し、痛みの真の原因に基づいた治療をスタートさせることで、適切な診断精度と早期回復を可能にします。
高精度な画像診断と機能評価
正確な診断のため、一般的なレントゲンに加え、超音波検査(エコー)を積極的に活用します。エコーは骨だけでなく、腱や靭帯など軟部組織の損傷や炎症をリアルタイムで確認できる強力なツールです。さらに、関節の可動域や筋力、不安定性を客観的に評価する機能評価を組み合わせます。これらの高精度な検査と評価により、痛みの原因をデータに基づいて特定し、最適な治療方針を決定します。
先進医療を含む多様な治療選択肢
当クリニックでは、従来の保存療法に加え、PRP療法をはじめとする再生医療や、TENEX治療などの低侵襲な先進治療を積極的に導入しています。これにより、手術を避けたい方、早期の復帰を目指す方など、患者様の多様なニーズと症状に合わせた柔軟な治療オプションを提供することが可能です。
肩関節外来
肩関節は体の中で最も可動域が広く自由度が高い反面、外傷や繰り返しの使用により損傷しやすく、放置すると悪化や再発を招くこともあります。
夜間痛や関節の動きの制限を伴う「五十肩(凍結肩)」、腕が上がらなくなる「腱板断裂」に対応します。また、腕を上げる際に痛みや引っ掛かりを感じる「インピンジメント症候群」の診断・治療も専門的に行います。 さらに、野球などの投球動作による「投球障害肩」、関節の不安定症、成長期に特有の「リトルリーグショルダー」といったスポーツ障害にも、早期の投球制限を含めた適切なサポートを提供し、早期の運動機能回復を目指します。
主な対象疾患(代表例)
- 五十肩(凍結肩)
- 腱板断裂
- インピンジメント症候群
- 不安定症
- 投球障害肩
(詳細な診療内容については、肩関節外来のページをご覧ください。)
膝関節外来
膝関節は体重を支え、歩行や階段昇降といった日常動作の要となる関節です。そのため、加齢や過度な負担による「変形性膝関節症」や、スポーツによる損傷が起こりやすい部位でもあります。
当クリニックでは、初期の膝の痛みに対するヒアルロン酸注射やリハビリテーションに加え、半月板損傷や靭帯損傷などの外傷に対しても、精密な画像診断に基づいた治療を行います。また、重度の変形に対しては「人工膝関節置換術」や、自身の骨を温存する「高位脛骨骨切り術(HTO)」などの選択肢も専門的な見地から提案し、患者様の「いつまでも歩ける喜び」をサポートします。
主な対象疾患(代表例)
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 膝靭帯損傷(前十字靭帯など)
- オスグッド病(成長痛)
- 膝蓋骨脱臼
(詳細な診療内容については、膝関節外来のページをご覧ください。)
足関節外来
足や足関節の不調は、歩行や運動の土台に影響を与え、全身のバランスを崩す原因にもなります。
繰り返す「足関節捻挫(靱帯損傷)」や「アキレス腱断裂」といった外傷、朝の歩き始めに強い痛みを伴う「足底腱膜炎」などの慢性疾患を詳細に診察します。また、外反母趾やリスフラン関節損傷といった複雑な足の疾患にも専門的に対応し、痛みの原因を正確に診断することで、歩行機能の改善と身体の痛みの解消をサポートします。
主な対象疾患(代表例)
- 捻挫(靱帯損傷)
- 足底腱膜炎
- アキレス腱断裂
- 外反母趾
- リスフラン関節損傷
(詳細な診療内容については、足関節外来のページをご覧ください。)
股関節外来
股関節の痛みは、特に女性に多く見られる「変形性股関節症」が主な原因です。多くの場合、「臼蓋形成不全」といった子どもの頃の発育障害の後遺症が関わっているとされています。
当クリニックでは、変形症の初期段階からの保存的管理はもちろん、「特発性大腿骨頭壊死」といったその他の疾患や、原因不明の慢性的な関節痛にも対応します。将来の生活を見据えた最適な治療として、骨切り術や「人工関節置換術」などの手術的な治療についても専門的な観点から提案し、病気の進行予防と機能維持に力を入れています。
主な対象疾患(代表例)
- 変形性股関節症
- 臼蓋形成不全
- 特発性大腿骨頭壊死
- 慢性的な関節痛
(詳細な診療内容については、股関節外来のページをご覧ください。)
主な治療方法の選択肢:保存から先進医療まで
当クリニックの外来では、治療の選択肢が豊富であることも強みです。患者様の症状や希望に応じて、最適な方法を提供します。
保存療法と専門的なリハビリテーション
保存療法には、消炎鎮痛薬を用いた薬物療法、関節内ステロイド注射やヒアルロン酸注射といった注射療法があります。特にエコーガイド下で行うハイドロリリースは、癒着した組織を剥離し、可動域の改善に有効です。
治療の成功、特に機能回復と再発予防には、専門的なリハビリテーションが不可欠です。当クリニックでは、専門医の診断結果に基づき、理学療法士が個別にプログラムを作成し、柔軟性の向上、筋力強化、そして動作の改善指導までを一貫してサポートします。低侵襲治療(例:TENEX治療)を実施した場合、術後にリハビリテーションを行うことで治療成績が向上したという報告もあり、治療効果を最大限に引き出すために専門的なリハビリ環境を提供しています。
再生医療・先進的な低侵襲治療
再生医療であるPRP療法は、炎症状態にある関節の炎症を抑制し、軟骨破壊の抑制や痛みの緩和が期待されています。患者自身の血液を用いるため安全性が高く、慢性的な腱炎や関節症に悩む患者様に対し、大きな改善の可能性を提供します。
また、メスを使用しない低侵襲な手技や、小さな切開で行う関節鏡視下手術など、患者様の負担を軽減し、早期の日常生活復帰をサポートする先進的な治療を積極的に取り入れています。
受診をおすすめする症状チェックリスト
以下の症状に当てはまる場合、専門的な診断を受けることが早期回復への鍵となります。「年のせい」と諦めずに、ぜひご相談ください。
- 肩や股関節、足の痛みが数週間以上継続している
- 夜間、痛みで寝返りが打てない、あるいは目が覚めてしまう
- 投球動作や特定のスポーツ動作で繰り返し違和感や痛みが生じる
- 過去の捻挫や外傷が完治せず、関節に不安定感(グラグラする感覚)がある
- 股関節や足の痛みをかばうため、無意識に歩き方や姿勢が変化したと感じる