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PRP(多血小板血漿)治療

慢性的な関節や腱の痛み、スポーツによる損傷でお困りの方へ。アレックスメディカルグループでは、従来の保存療法では改善が見られない患者様に対し、ご自身の自然治癒力を活用する先進的な治療法、PRP(多血小板血漿)治療をご提案しています。

PRP療法とは

PRP(多血小板血漿:Platelet Rich Plasma)療法は、患者様ご自身の血液を利用し、損傷した組織の修復を促す再生医療です。血液を採取し、遠心分離機で血小板を濃縮して抽出します。この濃縮された血小板には、修復を促進する大量の「成長因子」が含まれており、患部に注入することで組織の炎症を抑え、治癒を促します。

PRP療法は再生医療新法によって厳格に管理されており、当院は安全性が担保された施設として、登録された医師に限り実施可能な届出が受理された施設です。

治療手順:ご自身の血液からPRPを抽出・注入するプロセス

  1. 採血: まず、治療に必要な量の血液(通常、20mlから30ml程度)を静脈から採取します。
  2. 遠心分離による濃縮: 採取した血液は、専用の医療機器である遠心分離機にかけられます。通常、このプロセスを2回行うことで、血液中の血小板成分のみを濃縮し、成長因子を大量に含むPRP(多血小板血漿)を抽出します(遠心分離には約30分程度かかります)。
  3. 患部への正確な注入: 濃縮されたPRPは、超音波診断装置(エコー)を用いて患部をリアルタイムで確認しながら、正確かつ集中的に注入されます。ご自身の血液成分を使用するためアレルギー反応の心配がなく、エコーガイド下で注入することで安全性と確実性を高めます。

主な対象となる症状・疾患

PRP治療は、患部への注入部位に応じて「第二種(関節内)」と「第三種(関節外)」に分類されます。炎症や組織の変性が原因で慢性化している整形外科的な疾患、または治癒に時間を要するスポーツ外傷に広く適用されます。

第二種(関節内)の適応疾患

関節内にPRPを注入することで、慢性的な炎症や組織侵襲を抑制し、組織修復・再生を促します。

  • 変形性関節症(膝、股関節など)
  • 関節内軟骨損傷
  • 半月板損傷
  • 関節内靱帯損傷
  • 関節内組織損傷
  • 関節炎

第三種(関節外)の適応疾患

主に筋肉や腱のケガや障害に有効です。スポーツ外傷、オーバーユース、家事・育児での腱鞘炎など幅広い症状に対応します。

  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • アキレス腱炎
  • 足底腱膜炎
  • 肉離れ(筋不全断裂)

診断の流れ

痛みの原因となっている組織や損傷の程度を正確に把握するため、詳細な診断を行います。

  • 詳細な問診と診察: 症状の経過、生活状況、スポーツ歴などを丁寧に確認します。
  • 画像検査による診断: レントゲン検査に加え、超音波診断装置(エコー)を使用します。エコーにより、筋肉、腱、靭帯といった軟部組織の損傷や炎症の状態をリアルタイムで詳細に観察し、病態を把握します。
  • 機能評価の実施: 関節の可動域や筋力、不安定性の有無を客観的に評価し、これらの結果に基づいて、最適な治療方針を作成します。

治療方法

高精度なエコーガイド下注入

PRPを患部に注入する際、超音波診断装置をガイドとして使用します。超音波ガイド下では、神経や血管の位置を避けつつ、損傷部位をモニターで確認しながら、濃縮したPRPを正確かつ集中的に届けます。この高精度な処置により、PRPの効果が狙った部位で最大限に発揮され、治療効果の確実性を高めます。

次世代のPRP治療「ACP Max」

当院では通常のPRPに加え、「ACP Max PRPシステム」を使用したHD-PRP(High Dose Platelet-Rich Plasma)療法を提供しています。

  • 高度な血小板濃縮: 従来のPRP療法よりも、より多くの血小板を濃縮し(数千万個〜90億個)、組織修復に必要な成長因子を大量に患部に供給できます。
  • 長期的な作用の期待: 膝関節や股関節の症状緩和において、従来のPRPよりも長期の作用が期待されています。
  • 変形性関節症への応用: ヒアルロン酸注射や内服治療が第一選択の症状において、変形性膝関節症の痛みや炎症の軽減、および軟骨破壊の進行を抑制する効果が期待されます。

コンビネーション治療の実施

難治性の痛みや重度の損傷に対しては、PRP治療に加えて、体外衝撃波治療などの他の治療法を組み合わせることで、より高い相乗効果と症状の完全な消失を目指します。

コンビネーション治療の事例紹介

PRP治療と他の治療法を組み合わせることで、難治性の症状に対する効果を高めています。

症例:膝関節の痛み(50代・男性)

  • 症状の経過: 歩き始めの動作に強い痛みがあり、膝の腫れが出現。歩行時に膝をかばう状態が続き、他院での治療(ヒアルロン酸注射など)では効果が見られませんでした。
  • 当院での治療: PRP治療を1回実施した結果、痛みが8割消失し、腫れも改善しました。残った軽微な痛みに対し、体外衝撃波治療を2回併用したことで疼痛は完全に消失し、歩行時の動作も改善しました。
  • 通院回数(合計): 6回(初診・MRI検査、注射治療、衝撃波治療3回、経過観察)

治療費用と安全管理

PRP治療は再生医療であり、原則として健康保険の適用外(自由診療)です。治療をご検討の患者様には、費用や施術内容、期待される効果やリスクについて、事前に十分な説明を行い、納得いただいた上で実施します。血液の取り扱いから注入後のケアまで、感染予防に細心の注意を払って安全性を確保し、従来のPRP治療と同様、入院不要の日帰り治療が可能です。

リハビリテーションと運動療法

PRP治療は組織の回復をしっかりサポートしますが、完全復帰を目指す上では、リハビリテーションと運動療法が欠かせません。

治療効果を最大化するリハビリテーション

PRP治療によって痛みが緩和されたタイミングは、機能回復を目的としたリハビリテーションを効果的に開始する絶好の機会です。

  • 知識と計測に基づくプログラム: 専門知識と正確な検査結果を基に、お一人おひとりの状態や復帰目標に合わせた、最適なリハビリ計画を作成します。
  • 医師との連携体制: 治療を担当する医師とリハビリスタッフがチームとして密に情報を共有し、患部の変化を常にチェックします。痛みを和らげることに加え、再発しない身体づくりを目指し、状況に合わせて柔軟にプログラムを調整します。

再発予防のための運動療法

リハビリテーションで機能回復した後、その状態を定着させ再発を予防するためには、運動療法による根本的な身体の改善が必要です。

  • 専門スタッフによる連携サポート: 理学療法士、柔道整復師に加え、経験豊富なトレーナーやアスレティックトレーナーが連携してサポートにあたります。
  • 科学的根拠に基づいたトレーニング: 損傷の根本原因となった身体の使い方の癖や、筋力バランスの偏りを改善するため、科学的根拠に基づいた専門的なトレーニングを実施します。運動療法を通じて、日常生活へのスムーズな復帰、さらには競技力向上といった患者様の目標に合わせたトレーニングを提供します。

診断から完全復帰までの一貫したサポート体制

アレックスメディカルグループは、スポーツ整形外科クリニックグループとして、診察から治療、リハビリ、その後のフォローアップまで、患者様が安心して進められるよう、一貫した治療の流れを大切にしています。症状の改善や目指す目標(スポーツ復帰など)に合わせて、最適な専門部門のサポートをスムーズに、途切れることなく受けていただけます。PRPをはじめとする先進医療や、必要に応じたスポーツ装具の提供など、多岐にわたる継続サポート体制を整えています。復帰達成後も長く健康な状態を保てるよう、多角的な視点から患者様の健康を支え続けます。

受診をおすすめするケース

  • 数週間以上、関節や腱、靭帯の慢性的な痛みが続いている方。
  • 従来の保存療法でなかなか症状が改善しない方。
  • 手術は避けたいが、ご自身の治癒力を高める新しい治療法に関心がある方。
  • スポーツや仕事への早期復帰、再発予防を含めた根本的な身体づくりを目指したい方。

対応クリニックのご紹介

下記クリニックにてPRP(多血小板血漿)治療に対応しております。詳細はお問い合わせください。

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