工藤研究室発表会

2017年3月19日に、平素より超音波外来でお世話になっております工藤慎太郎先生の研究室発表会に発表者として参加させて頂きました。私は、「超音波診断装置を用いた足関節内反捻挫既往群と健常群における距骨下関節可動性の検討」という演題を発表させて頂きました。

足関節内反捻挫はスポーツ活動において、最も生じやすい外傷のひとつです。繰り返される捻挫により、その多くが慢性足関節不安定性(Chronic ankle instability :CAI)に移行します。

距腿関節不安定性の評価は、レントゲン撮影による距骨傾斜角(TTA)や前方引出し距離(ADD)、徒手的な内反ストレステスト、前方引出しテストがあります。しかし、距骨下関節自体の可動性に関する評価は確立されていません。そのため、われわれの先行研究において高い再現性を得た超音波診断装置による評価法を用いて、距骨下関節の距離変化量を求め比較検討しました。また、足関節機能的安定性スコアを用い、距離変化量との関係を検討しました。結果は、距離変化量は健常群に比べCAI群で有意に高値を示し、スコアはCAI群で有意に低値を示しました。

今回の研究では、CAI群の選出は捻挫の有無を自己申告で決定しました。今後は、より正確な研究データを集めるにあたりADD、TTA、体格や年齢、関節弛緩性等を考慮し研究を進めていく必要があると考えます。

今回発表させて頂いた研究は、7月開催の日本整形外科超音波学会および9月開催の日本整形外科スポーツ医学会に演題登録しています。工藤先生や他の参加者の方々から頂いたアドバイスや質問を今後に活かして参ります。

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