変形性膝関節症

変形性膝関節症とは膝関節のクッションである半月板の摩耗や軟骨の擦り減り、筋力低下が要因となって
膝の関節に炎症が起きたり、骨が変形して痛みが生じる疾患です。
進行すると動かしたときの衝撃が吸収できなくなり非常に強い痛みが生じます。



男女で比較すると女性に多く、50歳以降になるにつれて患者さんの数が増えていきます。
体重も原因の一つに考えられます。
人が歩く時には、体重の約3倍~5倍の負担が膝にかかると言われています。
体重が重いほど膝に負担がかかりやすく、軟骨や半月板が摩耗し発症しやすくなります
 

原因と病態

機械的なダメージや運動歴、仕事など長い期間、膝に負担がかかることで関節の
クッション機能を果たしている半月板が摩耗することが原因と言われています。
また骨折、靱帯や半月板損傷などの外傷、化膿性関節炎などの感染の後遺症として発症することもあります。
変形には内反変形(O脚)と外反変形(X脚)がありますが内反変形の割合が多いと言われています。
 
変形性膝関節症は「一次性」と「二次性」に分けられます。
一次性関節症とは、関節にもともと既存障害や形態異常がなく、体重や運動の負担により発症するものです。
二次性関節症とは、骨折、靱帯・半月板損傷など外傷や形態異常、化膿性関節炎、痛風、関節リウマチなどの病気のあとに発症するものです。
膝関節では「一次性」の割合が多いと言われています。


変形性膝関節症は初期、中期、末期に分類されます。
 

 
初期では動作時に膝の痛みを感じますが、しばらく休むと痛みが軽減します。
中期では正座や階段昇降で膝に疼みを生じ、水が溜まります。

 

どのような症状があるのか?

主な症状は「痛み」「腫れ」「動かしづらくなる」です。
 
・運動した時の痛み
膝を動かした時に生じる膝の痛みです。
最初は立ち上がる時、歩き始める時など、膝に体重がかかりやすい時に痛むことが多く、
更に進行すると階段昇降や正座をした時など、特別な動作をした時にも痛みを生じるようになります。
安静にしていると痛みが軽くなりますが変形が進行していくと安静時でも痛みが取れないことがあります。
 
・膝に水が溜まり、腫れる
関節に炎症が起こり、膝のお皿周辺に水が溜まります。
水が溜まることで膝が曲がりづらくなることや、痛みが強く動かしづらくなることがあります。
 
・動かしづらくなる(膝の動作障害)
正座やしゃがみ込みなどの膝を曲げる動作や膝を伸ばすことが困難になります。

 

診断について

診断は医師が診察中に行う徒手的な検査で関節の可動範囲、腫脹や骨の変形などの有無を調べ、単純レントゲン検査で診断します。
必要によりMRI検査なども行ないます。


       ①  正常                 ②変形

 

当院の治療について

保存療法と手術療法があり、第一選択として当院ではまずリハビリテーション(保存療法)を行います。

・保存療法

 ・リハビリテーション
  リハビリテーションの目的は膝の曲げ伸ばし(可動域訓練)と膝を支える筋力の強化です。
  関節の2大機能である可動性と支持性を回復させることは変形性膝関節症の治療のみならず予防法として大変重要です。

 ・痛み止めの内服、外用薬(湿布、塗り薬)

 ・注射
  ヒアルロン酸注射
  直接、膝関節に注入することで関節の動きを滑らかにし、軟骨を守るとともに、痛みや炎症を抑えることができます。
 
  ステロイド注射
  炎症を強力に抑え込み、鎮痛効果も高い治療になります。
  頻繁の使用は軟骨や靭帯を弱くしてしまうため、症状に合わせて医師の指示の元おこなわせていただきます。
 
・手術療法
上記の治療を行っても、症状改善が認められない場合には最終手段として外科的治療を検討しなくてはなりません。
手術適応と判断された場合は以下の手術があります。
 ・半月板縫合術または一部切除術
 ・滑膜切除術
 ・関節鏡視下郭清術(デブリードマン)
関節鏡を超える外科的治療法に関しましては日頃お世話になっている他院へ紹介になります。
外科的治療法の種類として高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術があります。

 

当院の膝関節担当医


綿貫 誠 医師  



Vre.1 2018.11.17
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