第14回 肩の運動機能研究会「患者退院時長距離移動が 鏡視下腱板修復術の術後成績に及ぼす影響」発表報告
2017年10月6日〜8日に東京品川で開催された「第14回 肩の運動機能研究会」でショートトーク発表を
行ないました。演題名は『患者退院時長距離移動が鏡視下腱板修復術の術後成績に及ぼす影響』です。
我々アレックスメディカルグループは、東京都に4施設、長野県に3施設(埼玉に今秋開院)の整形外科
クリニックを展開しており、そのうち唯一手術設備を有するAR-Ex尾山台整形外科において全8施設の
手術患者の入院・手術・看護管理を担当しています。東京施設に所属する患者様に対し長野施設に
所属する患者様は、入退院をする際に自家用車や公共交通機関による長距離移動を必要とします。
当院で鏡視下腱板修復術を施行した患者様は、術後3日で装具着用のまま退院しているため、
長野の患者様の退院時には、修復部の保護、術創部の感染予防など術後管理上リスクを有します。
そこで今回の研究では、東京の患者様と長野の患者様の術後成績を比較し、退院時の長距離移動が
術後成績に及ぼす影響を調査しました。
結果は、退院時の長距離移動が術後成績に及ぼす影響はありませんでした。
当院で手術を行うにあたり、術後早期に退院することや退院時に長距離移動を必要とすることに対して
不安を感じている患者様が稀にいらっしゃるため、この研究結果をもとに、患者様が安心して
手術を受けられるよう情報発信していきたいと思います。