半月板損傷:手術しないで治したい

2017/02/27
#膝関節

リハビリテーションでは、まず、損傷による炎症症状を抑えることと膝の正常な屈伸運動および筋力を確保することが行われます。また、身体機能が十分に改善した後は、再発予防のために、受傷時や痛みが誘発される動作を確認し、損傷部分に同じような機械的ストレスがかからないよう修正を行うことがリハビリテーションの目標です。

当院では疼痛や症状に応じて以下のようにリハビリテーションを行っています。

痛みや腫れが強いとき

この時期は、何もしてなくても痛い(安静時痛)、痛くて眠れない、または痛みで目が覚めてしまう(夜間痛)などの症状がみられます。

主な治療方法

・安静やアイシングの消炎処置

・疼痛が強い場合は松葉杖やサポーターを処方

・服薬や注射の併用(疼痛が強い時)

・物理療法

以上の治療を適切に行い、炎症症状を早期に抑え、安静期間をできるだけ短くして関節の拘縮や筋力低下を予防することが大切です。

安静時痛、腫れ、夜間痛が消失した後

膝の正常な動きや筋力を習得するリハビリを行います。

リハビリテーション

・膝関節の可動域トレーニング

受傷後の疼痛による膝周囲筋のこわばりや、長期にわたる炎症を繰り返してきたことによる靭帯、関節包などの軟部組織の硬さが、関節の動きを妨げています。関節の動きを獲得するため、リハビリでは硬くなっている軟部組織に対し、ストレッチやリラクゼーションを行い可動域を改善します。また、膝以外の関節の動きが、膝への負担を増やしている場合があるため、膝関節だけではなく股関節や足関節の状態もチェクします。

・筋力トレーニング

膝関節の安定性を高める半月板の機能が正常に働かない場合、筋肉で固定性を確保することが大切です。炎症改善後、衰えた筋力を回復させることと、再発予防のため筋力を更に強化する運動を行います。

★参考: タオル押し運動  タオル押し&脚上げ運動

    

・バランスや関節運動の再学習

一度、関節の機能が崩れてしまうと膝は不安定になります。その回復のため、バランストレーニングを行います。また、動作時に膝が過度に内側や外側に動揺する場合は、スタッフ指導のもと、膝の使い方が上手になるまで反復して練習をします。

                


半月板損傷の概要についてはこちらご参照ください。→ 「半月板損傷」

※治療は、断裂部や断裂の仕方、年齢、症状などによって異なります。
医師が診察を行い、治療方針を決めていきますので、膝に痛みがある場合は自己判断せず、医師の診察やリハビリスタッフにご相談ください。

膝関節担当医 
医師
綿貫 わたぬき まこと
関節: 膝関節   スポーツ: サッカー  
医師
はやし 英俊 ひでとし
関節: 膝関節   スポーツ: 野球, 体操競技  
医師
木﨑 きざき 一葉 かずは
関節: 肩関節, 膝関節    
医師
明石 あかし 裕貴 ゆうき
関節: 肩関節, 膝関節   スポーツ: バスケットボール  
医師
中島 なかじま 駿 しゅん
関節: 肩関節, 膝関節    
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