肉離れ(筋損傷)の対処法とリハビリ

肉離れはクセになる!?肉離れの対処から競技復帰までのリハビリテーション

久しぶりに運動をすると起こしやすいと言われる肉離れ。実は再発しやすく、スポーツ競技に大きな影響を与えます。
肉離れは重症な場合は組織の治癒に5〜6か月、競技復帰にはそれ以上時間を要することがあります。
治癒しないままスポーツ復帰すると再発しやすく、多くのアスリートを悩ませます。
肉離れはなぜ再発しやすいか、そして怪我を長引かせないために受傷した時の対処方法などを紹介します。  

肉離れとは?

ダッシュやジャンプで筋肉が瞬間的に縮んだり伸ばされたりしたときに起こる筋肉の損傷のことです。
陸上競技やサッカーなど瞬間的に大きな力を必要とするスポーツで多いとされています。
太ももの裏、太ももの前、ふくらはぎの筋肉に起こりやすいです。
 

〜重症度〜
重症度 Ⅰ度(軽度) Ⅱ度(中等度) Ⅲ度(重度)
損傷部位 筋肉のみ 腱の部分損傷 腱の完全断裂
症状 押すと痛い
歩行時の痛みは軽度
押す、動かすと痛い
わずかに筋肉がへこむ
強い痛み、動かせない
筋肉がへこむ
治療期間 2週間 1〜2ヶ月 5〜6ヶ月
 
〜簡単なチェック方法〜
Ⅰ度 Ⅱ度 Ⅲ度
太もも裏
仰向け、膝を伸ばし脚をあげる
70° 以上 30〜70° 30° 以下
太もも前
うつ伏せ、膝を曲げる
90° 以上 45〜90° 45° 以下
ふくらはぎ
アキレス腱のストレッチ
膝を伸ばして
軽い痛み
膝を曲げて
軽い痛み
膝を曲げても強い痛み
爪先立ち不可
 
参考資料URL: http://jossm.or.jp/series/flie/005.pdf
 

肉離れが再発しやすい!?

損傷した部位には瘢痕組織(かさぶた)ができます。瘢痕(かさぶた)は数カ月かけて筋肉に入れ替わって治っていきます。
瘢痕(かさぶた)は 本来の筋肉よりも耐久性や伸縮性が少ない ため再損傷が起きやすいとされています。
肉離れは体が硬い筋力に左右差がある、疲労間違ったフォームでの運動の繰り返しなどが原因で起こるとされているため、 適切なリハビリ が必要となります。また、競技復帰に関しては 伸ばしても力を入れても痛くない、筋力の左右差がないこと は最低限確認する必要があります。
加えて、損傷部位に負担のかかる身体の使い方を改善しない限り再発の恐れがあることは把握しておくべきでしょう。
 

受傷した時の対応




RICE処置は痛めた筋肉をゆるめたポジションで圧迫し、氷で冷やす(1回 20分)。

太ももの裏
膝を曲げた位置

太ももの前
膝を伸ばした位置

ふくらはぎ
足を伸ばし膝を曲げた位置
詳しくはコチラ⬇️ 痛みが残っていてもピークが過ぎていれば、優しくマッサージしたり軽く曲げ伸ばしをするなどして血流を促進させてください。



痛みが引けてきたら、簡単なストレッチ・トレーニングを行います。
 

ストレッチ


太ももの裏
太ももの前

ふくらはぎ
詳しくはコチラ⬇️
 

トレーニング

太ももの裏 
太ももの前   
ふくらはぎ   
太ももの裏 
太ももの前   
ふくらはぎ   





太ももの裏





太ももの前





ふくらはぎ

  損傷度がII,IIIとなると重症化しやすいため、早めの病院受診が必要です。重症化させない・長期化させないためにも正しい対処を迅速に行いましょう。
ご予約
長野県佐久市岩村田1311-7
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