テニス競技で起こりやすい疾患 ー腰椎分離症ー

テニスの競技特性について

テニスを行うプレイヤーの20%は腰痛を訴えており、フォアストローク、バックハンドストローク、サービスのなどのボールを打つ動きに伴って腰
(背筋)に負担がかかります。
試合や練習の中で繰り返しボールを打ち続けることで背筋だけでなく腰の関節にも負担がかかりやすいです。
こちらのページではスポーツ活動に伴う若年者の腰のケガで多い腰椎分離症について紹介します。

腰椎分離症とは

腰椎分離症は、発育期のスポーツ選手に好発する背骨の疲労骨折のことです。また分離症の発症はほとんどが発育期で、成人してからの発症は極めてまれです。
腰椎分離症は発育期に生じる腰痛の主因の1つと考えられています。部活動やスポーツなど、頻繁に体を動かす子供に多い腰痛と言えば「成長期腰椎分離症」です。
腰椎分離症は早期に診断し、治療を開始することがとても重要です。初期の段階で治療をすれば治癒する確率が高いですが、我慢し治療開始が遅れると骨が癒合せず、完治しない可能性があります。
また分離症を治療せずに放置すると、すべり症(腰椎のズレ)を起こして脚のしびれが出るなど重篤な後遺症を伴う場合があります。
病態の説明はこちら
 

予防のための運動療法

腰椎分離症の発症の原因として日常生活での姿勢やスポーツ動作で腰が反りすぎてしまうことが挙げられます。
反り腰にならないために太ももの前の筋肉の柔軟性や身体を支える体幹の筋力を強化することが重要です。
下にストレッチの方法と筋力トレーニングの方法を掲載しているので是非試してみてください。
画像をクリックすると運動の説明のページに移動します。

大腿前面のストレッチ


体幹筋力トレーニング(腹式呼吸)

 
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