吉原医師勉強会 [腰痛疾患術後のリハビリ]
日時:2015年12月16日(火)
場所:AR-Ex尾山台整形外科 リハビリテーション室
内容:腰椎疾患の術後リハビリテーションについて
【手術直後、翌日】
基本的には早期から歩行での移動やリハビリテーションを開始します。
- まずは起居動作などの基本動作の評価を行い、理学療法士が指導を行います。
- 次に前脛骨筋や長趾伸筋などの筋力評価を行った上で歩行を開始します。
- その後はストレッチを行い、柔軟性を改善していきます(特にハムストリングス)。
- 徐々に体幹筋をはじめ筋力強化練習を開始します。
【術後の症状】
- 術創部の痛み
- 腰痛(坐骨神経領域の痛み)
- 下肢痛 →血腫などが原因となることが多い
【筋力トレーニングの紹介】
- ジャックナイフストレッチでハムストリングスのストレッチ
- 体育座りで下肢屈伸
- Hip lift(お尻上げ)で臀筋、腹横筋の収縮を入れる
- 背筋 腹臥位でVの字(上肢・下肢挙上)
- 腹臥位で頭部伸展
運動は、Max load法(3秒収縮→2秒静止→4秒で戻す)で行いましょう。
【背筋トレーニング】
ラット系:広がり
ロウ系:厚み
【感想】
吉原医師より腰椎疾患の術後リハビリテーションについてご講義いただきました。当院では、12月から腰椎疾患の関節鏡手術が始まり、術後リハビリテーションについて勉強しています。今回の講義より、どの時期からどの程度の強度でリハビリテーションを行っていけば良いのかが確認でき、リハビリテーション科スタッフ一同が、術後のリハビリテーションを行う上で自信がついたと思います。
また、今後は術後経過を追いながらリハビリテーションプログラムについて確立していきたいと思います。
(文責:秋月光)