【第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 参加報告】
6月14~16日に第10回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(10th JOSKAS)が
福岡市の福岡国際会議場で開催され、当院から平田正純副院長、有田正典医師、青山の3名が発表しました。
◆AR-Ex尾山台整形外科 平田正純副院長
国際シンポジウム 〜My strategy for irreparable rotator cuff tear〜
「Arthroscopic Rotator Cuff Repair Combined with Muscle Advancement for lrreparable Massive Rotator Cuff Tear」
◆AR-Ex尾山台整形外科 有田正典医師
Eポスターセッション「当院で施行した鏡視下Bankart併用直視下Bristow法の治療成績」
私はポスターセッションにおいて
「鏡視下膝前十字靭帯再建術後3ヵ月の膝伸展筋力が競技復帰に及ぼす影響」というタイトルで
膝前十字靭帯(ACL)再建術の術後成績について報告致しました。
膝関節におけるスポーツ外傷の中ではACL損傷は非常に多く、当法人でも年間約100件以上の鏡視下ACL再建術を行なっています。
手術後1年以内のスポーツ復帰状況は過去の報告とほぼ同程度の結果であり、
順調なスポーツ復帰には膝の伸展筋力の回復が重要であることが改めてわかりました。
また近年の研究では、スポーツ復帰を妨げる要因として、復帰したらまた靭帯を切ってしまうのではないかという
恐怖感・不安感を拭えないことが挙げられています。
この恐怖感を払拭するのは簡単なことではありませんが、リハビリに携わるわれわれ理学療法士やトレーナーが、
少しでも患者さんの声に耳を傾け不安が可能なかぎり少なくなるようサポートしていくことが大事だと考えます。
今回の発表でも多くの意見や質問をいただき実りあるディスカッションができました。
これからも一度辛い思いをした患者さんが再び笑顔になれるよう、それをお手伝いできるよう日々努力、研鑽して参ります。