12月8日〜9日に日本大学で開催された第5回日本スポーツ理学療法学会学術大会において、
当院の青山倫久理学療法士が口述発表をおこないました
一般口演「内視鏡下棚形成術を施行した女性新体操選手の臨床成績と競技復帰」
寛骨臼形成不全(幼少期より股関節の被りが少ないこと)はわが国の女性に多いことが知られていますが、
寛骨臼形成不全を有する女性スポーツ選手は競技中に股関節痛を訴えることが少なくありません。
寛骨臼形成不全に対する治療は保存療法(リハビリテーション)が治療の第一選択となりますが、
思うような治療成績が得られない場合は手術療法が選択されます。
手術療法としては、回転骨切り術という骨盤の腸骨・恥骨・坐骨の3箇所で骨を切り回転させ
股関節の適合性を改善させる手術がありますが、
当院では腸骨から骨を採り股関節上方に移植し被りを補う棚形成術を行っております。
この棚形成術を施行し、約8ヵ月で競技に復帰した女子新体操選手の臨床成績とリハビリテーションについて発表致しました。
スポーツ選手の多くは、自分のいろんなものを犠牲にしてスポーツに取り組むことがあります。
ケガをして手術からスポーツに復帰する場合などはさらに多くの犠牲や困難を伴うことがあります。
これからもスポーツ選手をサポートし、復帰をお手伝いできる立場でいられるよう努力していきたいと思います。