8th JOSKASでの発表報告
7月28日〜30日に開催された第8回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(8th JOSKAS)で、大腿骨寛骨臼インピンジメント(Femoroacetabular Impingement:FAI)(骨盤や大腿骨の形態異常により股関節を深く曲げた時などに、骨の衝突が生じ関節組織の損傷が生じる病態)症例に対する保存療法に関する研究発表を行いました.
FAIに対する治療については、手術療法は良好な治療成績が報告されていますが、保存療法の効果は証明されていないのが現状です。
今回の研究では、体幹のトレーニングを追加した理学療法プログラムを行うことで、2ヶ月後の筋力が改善し、日常生活での痛みが軽減するという結果でした。
今回は女性のみを対象とした研究でしたが、今後は男性や、スポーツなどの活動レベルの高い方にも同様のことが言えるのか否か検証を進めていきたいと考えております。
これからもより良いリハビリテーションを提供できるよう努めてまいりたいと思います。