股関節の外来
- 2016/02/12
股関節唇損傷に対するリハビリテーションの目的は、損傷による炎症症状を抑えること、股関節の正常な関節運動、機能破綻の改善、筋力の維持と向上です。
また、再発予防のためのリハビリテーションも行います。
この時期は、何もしてなくても痛い(安静時痛)、痛くて眠れない、または痛みで目が覚めてしまう(夜間痛)などの症状がみられます。症状によっては医師から服薬や注射の併用も行われます。
リハビリテーション
・安静やアイシングなどの消炎処置
・日常生活や睡眠時の姿勢指導
以上の治療を行い、炎症症状を早く抑えることで不動期間をできるだけ短くし、関節拘縮や筋力低下を予防することが大切です。
この時期から股関節の機能に焦点を当てリハビリテーションを行います。
リハビリテーション
・股関節の可動域トレーニング
安静期間が長いと、股関節が動く範囲、つまり可動域が狭くなります。可動域が狭くなると周囲の筋肉が緊張して硬くなり、動かしにくくなります。また、股関節の痛みで、周囲の筋肉や軟部組織に過剰な緊張が加わることも、股関節が動きにくくなる要因のひとつです。そのため、股関節の可動域を広げるための運動やストレッチが必要になります。このことが痛みの軽減にも繋がります。骨形態異常や機能破綻が原因とされる股関節唇損傷では正しい骨盤-股関節動作の再教育も重要なポイントです。
・筋力トレーニング
体幹から下肢の可動性・安定性・協調性が失われた結果、股関節周辺の機能不全に陥ります。体幹筋力トレーニングを行うことにより、骨盤-股関節周囲の安定性や股関節機能が向上し、痛みの軽減が期待できます。
※年齢、症状などによって骨形態や軟骨の状態は異なります。 医師が診察を行い、治療方針を決めていきますので、股関節に痛みがある場合は自己判断せず、受診することをお勧めします。
手術後のリハビリテーションについてはこちらをご参照ください → 手術後のリハビリテーション
Ver.3 2018.7.8