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JOSKAS JOSSM meeting 2021 学術発表報告

2021/07/02

 2021年6月17日~6月19日にWEBで開催されたJOSKAS JOSSM meeting 2021において、当院理学療法士の三浦亜吏紗が「Relationship Between the Presence of AKP and the Movement of IFP After ACLR / 鏡視下前十字靭帯再建術後の膝蓋下脂肪体の動態と膝前面痛との関係」、当院理学療法士の池津真大が「MRI Signal Intensity Changes Site of the Flexor-Pronator Muscles in Japanese Baseball Players / 本邦の野球選手における屈曲回内筋群のMRI輝度変化部位」を学術発表しました。
 
以下に発表内容とコメントを掲載致します。

《三浦理学療法士》




 膝関節前十字靭帯を損傷すると、日常生活やスポーツ時に膝崩れや膝の不安定感が生じるため、多くの方は手術治療が選択されます。 手術後のリハビリにおいて、 膝の曲げ伸ばしをする際、「膝の前が痛い」と訴える方を多く経験します。手術後の膝前面痛が生じる要因の1つに 、“膝蓋下脂肪体” が関与していると言われています。



 今回の研究は、前十字靭帯再建術を行った方を対象に、膝前面痛が生じた群と痛みがなかった群の膝蓋下脂肪体の動きの違いを検討しました。
その結果、 痛みがあった群は痛みがなかった群と比較し、膝蓋下脂肪体の動きが少なくなっていることがわかりました。
このことから、術後早期から膝蓋下脂肪体に対して治療を行い、動きを促していく必要があると考えています 。
 当院では年間100例の 前十字靭帯再建術を行っております。さらに治療成績を向上させるべく今後も精進してまいります。

《池津理学療法士》


 近年、野球選手における前腕の屈曲回内筋群損傷が問題視されています。しかし、屈曲回内筋群損傷の詳細な損傷部位は十分に明らかにされていませんでした。


 そこで、我々はMRIを用いて野球選手における屈曲回内筋群損傷の部位を詳細に調査しました。
 その結果、屈曲回内筋群損傷の部位は浅指屈筋が最も多く、主に浅指屈筋の深層に生じている可能性があることを明らかにしました。
 本研究結果は、屈曲回内筋群損傷の発生メカニズム解明や有効なリハビリテーションに役立つ情報になると考えております。
 今後も研究を進めて、臨床現場において研鑽をし、 最善のリハビリテーションを提供できるように努力してまいります。
 
AR-Ex尾山台整形外科
理学療法士 三浦亜吏紗、池津真大
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