第14回日本股関節鏡研究会発表報告
2018年9月1日に北九州市の北九州国際会議場で開催された
第14回日本股関節鏡研究会において当院理学療法士の青山がシンポジウムで発表しました
シンポジウム 「Comprehensive Rehabilitation」
“Postoperative Rehabilitation following arthroscopic management of femoroacetabular impingement for athletes.”
シンポジウムではそれぞれセラピストとして股関節に症状のある方へのアプローチ、
もしくは股関節鏡視下手術を行った患者さんへのアプローチなどについて述べていました。
私は主に手術をうけたスポーツ選手が復帰するためのプログラムについて述べましたが、
股関節に過度な負担がかからないように良好な動作姿勢を獲得することが、どんなスポーツであれ重要であると考えています。
また、これまでは「股関節内」にある関節唇などの軟骨組織の問題をいかに解決するか、といったところに
焦点があたっていたように思いますが、今回はいわゆる「股関節外」の筋や腱、それらの間を走行する神経などに生じた問題により
痛みが生じているケースが多く紹介されていました。
「関節外」の組織というと我々セラピストが主に治療対象とする組織です。
これは我々セラピストが股関節疾患患者さんの抱える問題点に対し、介入できる点がたくさんあることを示していると思います。
これからはどのような症状であれば保存療法によって改善するのか、逆に保存療法の限界はどこなのかを示していく努力をしていきたいと思います。