ジャンパー膝の原因と治療法
ジャンパー膝とは?(病態・メカニズム)
膝にストレスがかかる運動の繰り返しによって膝を伸ばす筋肉を使いすぎることが原因で、痛み、腫れなどが生じている状態を指します。バレーボールやバスケットボールなど繰り返しジャンプを行うスポーツ選手がなりやすい事から、ジャンパー膝(ジャンパーズ・ニー)と呼ばれています。
膝の中でも、痛みが生じる場所は次のように分けることができます。
- ① 大腿四頭筋腱と膝蓋骨底との境界部
- ② 膝蓋骨尖と膝蓋腱との境界部
- ③ 膝蓋腱の遠位部
膝を伸ばす運動を行う時には、太ももの前側に位置する強靭な筋肉群である大腿四頭筋が働きます。膝蓋腱は、この大腿四頭筋の端の部分に当たり、膝蓋骨を介して脛骨を持ち上げる働きを担います。
また、この仕組みは、ジャンプやランニングの際の衝撃吸収にも働きます。ジャンプでは膝に約1tもの衝撃がかかるといわれています。その為、ジャンプを頻回にするようなスポーツでは、強いストレスが繰り返し膝にかかり、腱や付着部に痛みが出てきます。進行すると、スポーツ時だけでなく日常生活にも支障をきたすようになるため、軽症のうちからケアを行うことが重要です。
また、この仕組みは、ジャンプやランニングの際の衝撃吸収にも働きます。ジャンプでは膝に約1tもの衝撃がかかるといわれています。その為、ジャンプを頻回にするようなスポーツでは、強いストレスが繰り返し膝にかかり、腱や付着部に痛みが出てきます。進行すると、スポーツ時だけでなく日常生活にも支障をきたすようになるため、軽症のうちからケアを行うことが重要です。
症状
- ジャンプすると痛い
- スクワットすると痛い
- 歩くと痛い
- 膝を曲げると痛い
- 押すと痛い
画像・診断
ジャンパー膝はレントゲン検査で異常な所見がみられることはほとんどありません。MRI検査で炎症所見を認めることがありますが、超音波検査(エコー検査)によって、より簡便に、患部の状態を把握します。膝蓋骨や脛骨など、骨に損傷がある場合には他の疾患が疑われますので、精密な検査が必要とされます。
治療(徒手・運動・物理療法メイン)
患部の炎症を抑えることが最優先となります。痛み、腫れ、熱感がある場合は炎症が起きていることが疑われるため、運動は控えてアイシングを行います。一時安静により炎症の軽減を期待しますが、スポーツ活動の継続を希望される場合も、運動前のストレッチング、運動後のアイシングなどのケアが重要となります。ストレッチは、膝への負担を軽減することを目的に、膝をまたぐ筋肉を重点的に行います。また、繰り返すスポーツ動作がストレスとなっている場合には、フォームチェック・指導も効果的です。