禁煙外来
禁煙外来
当院の内科・呼吸器内科では 令和４年11月より 禁煙外来を開始 しました。2006年4月から禁煙治療が保険適用となり、喫煙を単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、「ニコチン依存症」という病気としてとらえ、必要な治療を行うという考え方です。
治療は下記の条件を満たした喫煙者の方なら健康保険適用でどなたでも受けることができます。保険を使わずで自費での治療も可能です。
タバコを吸うのがやめられない、禁煙が自分では続けられない、といった方を対象に治療を行います。
タバコを吸わないことによるメリット
禁煙することで、下記のような様々なメリットが得られます。■１.身体のメリット
・病気のリスク軽減に繋がります
・日常生活内で息切れしにくくなります
・ご飯が美味し感じるようになります
・睡眠の質が向上します
■2.周囲の人々のメリット
・副流煙による害を及ぼす心配がなくなります
・臭い（口臭、衣服に染みついたヤニ臭さなど）が改善します
・部屋の壁や家具が汚れにくくなります
・タバコの火による子どもの火傷等のケガ、子ども・ペットのタバコの誤飲などの心配がなくなります
■3.行動・時間などのメリット
・外出時、喫煙所を探す必要がなくなります
・禁煙スペースやタバコを吸うことができない場で、我慢する必要がなくなります
・タバコを吸うための時間がなくなることで、自由に使える時間が増えます
・タバコ代がかからなくなることで、別のことにお金が使えるようになります
禁煙治療の条件
以下の条件を満たすと、保険適用で禁煙外来での治療を受けることができます。※保険適応の条件を満たしていなくても自費での治療が可能です。
■ただちにタバコを止める意思があること
■タバコ依存症に関する問診票によりニコチン依存症と診断されること
■禁煙治療を受けることに文書で同意すること
■35歳以上の患者様については、ブリンクマン指数（1日の喫煙本数×喫煙年数）が、200以上であること
費用と期間
一般的に、12週間・計5回のプログラムで禁煙を目指します。5回の診察でかかる費用の目安は、保険適用で約13,000～20,000円（3割負担）です。
喫煙習慣は、「ニコチン依存症という『病気』が関係している」と考えられ、一定の条件を満たせば保険適用の対象となります。
保険適用の条件に当てはまらない場合でも、ご希望があれば全額自己負担（約43,000円〜）で治療を受けることが可能です。
なお、個々の治療方針によって異なりますが、保険適用の対象になると 「1日1箱喫煙するよりも、1日の治療代の方が安く済む」 とも言われています。
治療内容
健康保険を用いた標準禁煙治療では、以下のような内容の治療を行ないます。①ニコチン依存度判定
ニコチン依存度テストを使って、どのくらいニコチンに依存しているかを判定します
②呼気一酸化炭素濃度測定
一酸化炭素ガス分析装置を使って、吐く息がタバコによってどのくらい汚れているのか測定します
③検査結果に合わせた処方
①②の結果から、患者様お１人おひとりに合わせた飲み薬や貼り薬を処方します
④禁煙継続に向けてのアドバイス
禁煙を継続するためのコツをお伝えしたり、禁煙に対する気持ち・不安などを聴取します
禁煙外来のスケジュール
初診から３か月を目安に医療を行います。診察に関しては初回と５回目の診察は直接対面での診察となりますが、ご希望があればオンライン診察をすることも可能です。
オンライン診察をご希望の方はお気軽にスタッフまでお申しつけください。
