肩関節脱臼

公開日: 2017/09/13
更新日: 2020/09/10

肩関節脱臼はどのようにして起こる?

肩関節は最も脱臼が多い関節です。一般的に手を後ろに伸ばした状態で手をついた時に、脱臼することが多いと言われています。

・肩関節への直接的な外力が加わった際
・過度に手を広げるようにした動きをした際

・物を投げた時に肩関節に外転、外旋という動きが生じた際
 


そのため、コンタクトスポーツ(サッカー、ラグビー)に多いのも特徴です。脱臼を何度も繰り返すと反復性脱臼へ移行することがあります。また、反復性脱臼に移行すると、軽微な外力を受けただけで脱臼してしまいます。ひどい場合には日常生活や寝返りを打つだけでも脱臼するケースもあります。初回脱臼が20歳以下だと80~90%は反復性肩関節脱臼に移行します。若年者は高齢者に対して、活動性が高く、受傷後のスポーツ復帰の過程で再受傷のリスクが高く反復性脱臼に移行する確率が高いとされています。
 

肩関節脱臼の症状

・強い痛みがあり、轢音がなることがあります。

・肩の緩さ、外れる感覚(脱臼感)があります。

・不安定感があります。                        

肩関節脱臼の診断

徒手検査や単純レントゲン検査で医師が診断します。また、軟部組織損傷の有無の確認にはMRI検査が有用で骨の状態確認にはCT検査が有用です。軟部組織損傷の有無、骨折の有無は、反復性脱臼に大きく影響を及ぼすため、MRI検査やCT検査による精査が必要です。




左:肩関節脱臼整復前 単純レントゲン画像
右:肩関節脱臼整復後 単純レントゲン画像

肩関節脱臼の治療

整復をして、三角巾(又はSling)を使用し3週間固定し、消炎、鎮痛薬を処方します。これらの固定、安静を疎かにしてしまうと反復性脱臼へ移行しやすくなります。肩関節脱臼の治療で大切なのは、反復性脱臼に移行させないことです。反復性脱臼に移行したものは手術適応です。4週目からのリハビリテーションは徒手療法、物理療法で肩周囲の筋肉の緊張を取り除き、運動療法で肩周囲の筋力トレーニング、肩関節の可動域訓練を行います。

左:三角巾固定
右:Sling固定

〈肩関節脱臼の保存療法〉

〈肩関節脱臼に対する手術治療〉

〈肩関節脱臼の手術後リハビリテーション〉

ver.2 2019.12.28 改訂

                       

この記事を書いたスタッフ
医師
平田 正純
肩関節・肘関節の関節鏡視下手術、肩関節外科、スポーツ整形外科を専門とし、志を抱いて大阪からやってまいりました。最新の超音波診断装置(エコー)を用い、運動器傷害の診断だけでなく治療も行います。また近年脚光を浴びている運動器超音波診療の普及に努めています。ベストな治療を提供できるよう日々知識と技術の研鑽に励みます。関西弁で患者さんの社会復帰、スポーツ復帰を応援、サポートする所存です。
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