第42回日本足の外科学会・学術集会
11月9日~10日にウインクあいちで開催された第42回日本足の外科学会・学術集会に参加しました。
足関節捻挫や疲労骨折、外反母趾などによる足部の痛みが原因で多くの患者さんが当院に来院します。
当院での治療はストレッチや筋力トレーニング、インソールなどを主体とした保存療法を行いますが、
痛みが長引く場合やスポーツ活動や日常生活で支障をきたす場合には手術療法が選択します。
今回の学会では様々な治療方法について発表されていました。
~足関節捻挫に対する最新の手術療法~
足関節捻挫は足部疾患の中で最も頻度の高い疾患です。
一般的には保存療法を選択します。
しかし、繰り返しの受傷や早期のスポーツ復帰を希望する場合には手術療法が選択されます。
手術療法では傷めた靭帯を修復する方法が主流ですが、
最近は修復後に人工靭帯で補強する方法がより効果的であるという報告があり、
今後の手術療法に取り入れられることが期待できます。
また、当院では小中学生に対して運動指導や姿勢指導を行っております。
子どもの足の発達についてと障害についても多くの発表がありました。
~子どもの足の発育・発達と障害について~
子どもの足は乳児期には前足部が広く踵が小さい逆三角形です。
小学校に入学するころには徐々に長細い形に変化し大人の足の形近づきます。
この時期の靴の選択は重要です。
靴を選ぶ際にはサイズはもちろんですが、
歩く際に足に負担がかからないようにするためには親指の付け根のところで曲がるかという点も重要です。
今回、第42回日本足の外科学会・学術集会に参加し足部疾患の専門的な知識を深めることができました。
今後は普段の外来や小中学校での活動に生かしていきたいと思います。