第2回 肩関節講演会 「五十肩」について

H30年1月25日に毎週木曜日外来担当の平田正純医師による「五十肩」をテーマに講演会を開催しました。
よく耳にする「五十肩」ですが、実は江戸時代から使われている古い言葉です。
この五十肩と思っている肩の痛みには様々な原因が存在します。
肩関節周囲炎、腱板断裂、石灰性腱板炎、肩関節拘縮などが挙げられます。
五十肩だからいつかは治る、この痛みは五十肩だからしかたがないと思って我慢していると肩が挙がらない、力が入らないといった症状が起きる可能性があります。

肩の痛みの原因は何なのか?画像では異常所見がないことが多いです。
そのような肩の痛みに対して当院では超音波画像診断装置(エコー)を用いて痛みの原因部位を特定します。特定した原因部位に対して治療を開始します。
治療は投薬や注射、リハビリテーションが中心です。
注射を行う場合はエコーで原因部位に注射を行います。
では実際に肩の痛みが治るのにはどの程度の期間がかかるのか?これは人それぞれです。
初期:安静にしていても痛みと動きの制限がある時期が1~3ヵ月
中期:肩の痛みは軽減するが、動きが制限される時期は3~12ヵ月
後期:肩の痛みは軽快し、動きもよくなる時期は2~12ヵ月
これだけの治療期間を必要とします。

五十肩だからいつかは治るだろう…と思っていても肩が挙がらない、痛みで寝られないことが起き手術を必要とする「腱板断裂」の可能性があります。
腱板とは肩を挙げる、力を入れたりするためには非常に重要な筋肉です。
この腱板が断裂すると痛みを生じたり肩を動かす動作が困難になります。

では腱板断裂の場合はどのような治療を行うのか?
痛みの軽減や肩の可動域獲得を目的にリハビリテーションを行います。
しかし変化を認めない場合は手術で切れた腱板を元の状態に戻すことが必要です。

今回は「五十肩」についての講演でした。たくさんの方にご参加していただきました。
五十肩だから病院に行かなくても大丈夫と安易に考えていると手遅れとなる事もあります。
適切な治療を受けることによって症状が軽快します。
我慢せず一度受診をおすすめします。

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