信州運動器リハビリテーション主催の特別定例会(研修会)参加報告

日時 平成29年5月13日~14日
会場 長野県 大池自然の家
テーマ 胸郭、脊椎機能から見た肩関節、下肢機能障害に対するアプローチ
参加者 山崎駿平 安田達哉

当院には肩こり、腰痛、股関節の痛みを訴える方が多数来院されます。このような症状に対して、今回の研修では痛みが生じる原因と、痛みに対してどのような治療をすべきか脊椎(背骨)と骨盤の動きに着目したリハビリテーションの実際を研修いたしました。脊椎、胸郭に関係する疾患の1つに脊椎の変形、円背(猫背)などの形態変化が原因で生じる胸郭出口症候群という疾患があります。円背により、頸部や肩甲骨周囲の筋緊張が高まると、頚から腕にかけて走る神経や血管を斜角筋、小胸筋といった筋肉が圧迫します。また、肩甲骨の位置異常により神経が牽引されると、肩周りが痛い、腕が痺れる、力が入りにくいといった症状が出現します。患者さんの症状がどこに出現し、どの筋肉で圧迫されているかを評価し、治療は円背などの不良姿勢を改善するため、僧帽筋を中心としたトレーニングを行います。


不良姿勢は腰や下半身に対する影響も大きく、研修では姿勢と腰痛の関係についても学びました。腰痛を引き起こしやすい姿勢は多々ありますが、今回はその1つを紹介します。前かがみの姿勢では胸椎・腰椎が後彎、膝・足関節が曲がる、骨盤が後傾するといった特徴があります。

この様な前かがみの姿勢では、腰部背筋群に異常な筋活動が生じます。その結果、筋肉内の血液循環が悪くなり腰痛が発症します。特に腰痛は多裂筋と呼ばれる筋肉が原因になることが多いです。


治療では、まず多裂筋の緊張を緩めることが重要です。そのうえで、不良姿勢により生じる股関節・胸椎・胸郭の筋肉の柔軟性低下を改善します。今回の研修では、多裂筋のリラクゼーション方法や、股関節・胸椎・胸郭の柔軟性改善の方法について学習しました。今回は多裂筋や股関節、胸椎、胸郭の柔軟性改善に効果のある、自宅でも簡単に行えるセルフエクササイズをご紹介します。ご自宅でも簡単に行なえる運動なので腰痛がある方はぜひ試してみてください。


 

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