ブロック注射
神経根ブロック注射
脊髄から四肢へ移行する神経の根元へ麻酔薬やステロイドを注入して痛みを和らげる療法です。
腰椎はレントゲン上で体の内部を透かしながら注射、頸椎は超音波下にて行います。
通常は神経根ブロックは診断も兼ねるため、疼痛を誘発する事が一般的ですが、当院では、極力痛みのない神経根ブロックを施行しています。
適応は、頸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、椎間孔狭窄症などです。
◆注射当日はあまり激しい運動はおすすめしません。
仙骨ブロック注射
尾てい骨の少し上にある「仙骨」から腰の神経の周りに麻酔薬やステロイドを注射します。
適応は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などです。
仙腸関節ブロック注射
仙腸関節ブロックは、基本的に診察室で立位または腹臥位で超音波などを使用して行います。レントゲンで仙腸関節を見ながら直接注射する事もあります。
血液をサラサラにするお薬(ワーファリン、バイアスピリンなど)を服用されている方は、お声かけください。
仙腸関節ブロック後は安静は必要なく、動いていただいて、リハビリテーションを行っていく事が多いです。
⇒仙腸関節の痛みについて
トリガーポイント注射
トリガーポイントと呼ばれる押すと痛いツボへ生理食塩水と麻酔薬を注射します。
2~5ヶ所が対象で、皮膚から浅い部分(0.5~1cm)に連続して注射します。
直接投与が多いですが、超音波下で筋膜リリースや神経リリースへ応用する事が、最近では多くなってきています。
トリガーポイントや筋膜リリースも、同部位を運動療法へつなげるための手技であるため、安静は必要ありません。